それは、私がグッピーの飼育を始めてから数ヶ月経った頃の話・・・
我が家のグッピーにとっては初めての病気です。なかなか病気ということにも気付けずに、発見してからも時間が経過していまいました。早速、専用の薬を買いにいきました。薬局ではありませんが。(笑)

というわけで、今日は
グッピーが罹り易い病気の種類と対処法!
というテーマを取り上げてみたいと思います。尾ぐされ病以外の病気とその症状についてもしらべてみましたので、是非参考にしてください。
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目次
グッピー 病気
グッピーの飼育は初心者向けと言われています。その理由としては、
- グッピーは繁殖が容易
- グッピーは丈夫で育て易い
ということでしょう。元来、グッピーは丈夫で育て易い魚種なのです。つまり、病気はしにくいということになりますね。では、病気をしにくいはずのグッピーが病気になってしまうのは何故でしょうか?
病気の原因の多くは飼育水や底砂の汚れです。グッピーはあっという間に繁殖して水槽内には沢山のグッピーが・・・という状態になり易いです。特に低床は病気の温床と言われています。こちらの動画が参考になるでしょうか。
水質管理には注意しないといけないとは思いますが、いくら予防をしていてもグッピーが弱っている時にはどうしても病気になり易いですよね。では、グッピーが罹り易い病気を挙げてみましょう。代表的なものはこちらの5つです。
病名 | 症状 |
白点病 | 体や鰭に白い斑点ができる |
尾ぐされ病 | 尾鰭が融けたようになる |
針病(ハリ病) | 尾鰭が針のようになる |
水カビ病 | 体の表面に水カビが付着する |
松かさ病 | 鱗が立ち開いて松ぼっくりのようになる |
最も多いのが白点病ではないでしょうか。その次が今回我が家のグッピーが患っている尾ぐされ病のようです。尾ぐされ病も割とメジャーな病気なので治療方法も調べればすぐにわかりました。特に難しい治療方法というわけではないので何とかなりました。
では、それぞれの病気について症状と治療方法を具体的に見ていきましょう。
最もメジャーな病気!白点病の治療方法は?
白点病はイクチオフチリウスという病原虫によって引き起こされる病気です。繊毛虫であるイクチオフチリウスが抵抗力の低下したグッピーに寄生し、発症します。
症状としては、生態の体に白い点が見られます。最初は一つだけの点だったとしても、感染力が非常に強く、たった1日で水槽内の全ての生体に感染することもあります。発症したグッピーは凄く痒いようで、砂に体を擦り付けるような仕草を繰り返します。
白点病の厄介なところは、病原虫が水槽内に増えたことによって発症する病気なので、発症した生態の入っていた水槽自体が病原虫に侵されているということです。
ですから、白点病を発症したグッピーだけを隔離して治療したとしても、タンクメイトも既に感染している可能性が非常に高いということですね。更に、水槽内に水草、流木、石などが入っている場合はそれらも危険ということになります。
白点病の治療に関してはYouTubeでかなりの数の投稿があるので非常に参考になります。例えばこちら。
7日間の薬浴で完治したそうです。他の人の動画を見ても似たような感じですが、薬に関しては色々な物を使用されていました。
治療方法としては、
- メチレンブルー
- グリーンFリキッド
- ニューグリーンF
- 塩浴
- 鷹の爪
などを使用し、水温を28℃~30℃に上げるのが良いでしょう。白点病の病原虫は低温には強いのですが、高温には弱いようです。水草水槽の場合は薬や塩で治療をすると水草が枯れてしまうので、鷹の爪を縦に切って入れるのが有効です。
では、次に尾ぐされ病について見ていきましょう。
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尾ぐされ病には塩浴が効果的!
尾ぐされ病はその名の通り、尾鰭が腐って融けてしまったように見える症状です。尾ぐされ病とは言うものの、尾鰭だけでなく他の鰭も同様に小さくなってしまうことがあります。また、口や鰓(えら)も感染する可能性があります。(口ぐされ病・鰓ぐされ病)
尾ぐされ病の原因はフレキシバクターカラムナリス菌という菌です。この菌が蛋白質分解酵素を出す為に感染箇所が融けてしまうのです。
と思ったら、尾ぐされ病を疑ってみても良いかもしれませんね。
治療方法としては、グリーンFゴールドと食塩(0.3~0.5%)を併用するのが最も効果的。塩浴についてはこちらの記事を参考にしてください。
実は、フレキシバクターカラムナリス菌は食塩に弱いので、塩浴が非常に効果的。ですから、初期症状の場合は塩浴だけでも充分な効果が得られます。
ただし、食塩に弱い魚には使用できないと書かれていますので注意が必要です。南米シクリッドは駄目なようで、我が家のアピストが感染しないように気を付けたいと思います。
感染した生態を速やかに隔離し、治療をしてあげましょう。尾ぐされ病は比較的治り易い病気のようなので、焦らずじっくりと治療するのが良いでしょう。
原因不明の針病ってどんな病気?
針病は尾びれが針のように細くなってしまう病気です。特に生後1ヶ月までくらいの稚魚が罹り易い病気なのですが、針病の原因ははっきりとわかっていません。
最も有力な情報は水質悪化によって引き起こされるということですが、他にも遺伝的な要素や栄養失調の可能性もあると言われています。
針病の治療方法も薬浴または塩浴です。病原菌は塩分に弱いとされていますので、塩浴だけでも充分な効果が得られることでしょう。治療薬を使用する場合は、グリーンFゴールドが良いでしょう。
水カビ病は餌の与え過ぎに注意!
水カビ病は体の一部に白い綿のようなカビが付着する病気です。水カビ病の原因は水カビ科真菌と呼ばれる菌です。餌の与え過ぎなどによって水質が悪化することで発症する可能性があります。
水カビ病を放置すると、体全体が水カビだらけになり、生態は死に至る事になります。そうなる前に治療をしてあげましょう。
治療方法としては、
- メチレンブルー
- 塩浴
などが一般的です。また、水温が20℃以下になると水カビが発生し易いと言われていますので、水温を少し高くするのも良いでしょう。

グッピーを飼育している場合は水温が高めになっていると思いますので、油断してしまい勝ちですが、ヒーターを切っている時やヒーターが故障している時などは要注意ですね。
松かさ病は早期発見を!
松かさ病はエロモナスハイドロフィラという細菌の感染することで発症する病気です。鱗が松ぼっくりのように立ってしまう症状から、立燐病(りつりんびょう)とも言われています。
エロモナス菌は魚の腸にいる常在菌なので、通常は発症することがありません。しかし、グッピーの体調が弱っていたり、水質が悪化したりすることで発症することがあります。

松かさ病の治療としては、
- 観パラD
- 観賞魚用エルバージュ
- グリーンFゴールド顆粒
の治療薬に加え、0.5~0.6%程度の濃度の塩水をつかって塩浴を併用すると効果的です。
しかし、松かさ病は一度発症してしまったらなかなか治らないという印象が強い病気です。ネットなどで見ていても完治したという情報は非常に少ないようです。
実は、私も過去に松かさ病ではありませんが、コリドラスをエロモナス菌が原因の病気(ポップアイ)にさせてしまったことがありました。すぐに薬浴治療をしたつもりなのですが、既に遅かったようで、翌日には死んでしまいました。
松かさ病は初期症状で気付くのは難しいかもしれませんが、常にグッピーの観察をすることで早期発見、早期治療も可能ではないかと思います。
まとめ
今日はグッピーの病気とその症状について取り上げてみました。観賞魚の場合、犬や猫と違って病院に連れて行くことができませんので、自分自身が獣医となって治療をしてあげなくてはなりません。
あなたが飼育しているグッピーが病気にならないことが一番ですが、もし病気になったらどのように治療すれば良いのかということも覚えておかなければなりませんね。
では、もう一度今日の記事を振り返ってみましょう。

グッピーが罹りやすい主な病気は下に示す5つの病気です。
病名 | 症状 |
白点病 | 体や鰭に白い斑点ができる |
尾ぐされ病 | 尾鰭が融けたようになる |
針病(ハリ病) | 尾鰭が針のようになる |
水カビ病 | 体の表面に水カビが付着する |
松かさ病 | 鱗が立ち開いて松ぼっくりのようになる |
それぞれの治療方法は薬浴と塩浴が効果的です。場合によっては水温を高く設定するのも有効でしょう。しかし、病気に罹ってしまってからでは治療をしても治らないケースも多いですよね。
そう考えると、もっと予防ということに重点を置いた方が良いのかもしれません。グッピーが病気にならない為の一番の予防策は水質管理です。
水質管理は
- 餌を与え過ぎない
- 濾過を強化する
- 定期的な水換え
という、当たり前のことをきちんとするというだけですね。なかなかこれが難しいのですが・・・
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