会社員のK村さんという方からサイトを通じて相談メールを頂きました。春から転勤の為に引越しをする予定らしいのですが、今ある水槽をどうすべきかと悩んでおられるようです。
持っていきたいのは60cm水槽なのですが・・・
我が家は木造の戸建てで、築10年ちょっとなのでそれ程気にしたことはないのですが、それでも2階に水槽を置くのは少し怖いと思ってるので、2階には30cm水槽しか置いていません・・・
というわけで、今日は
水槽の重さってどれくらい?床は耐えられる?
というテーマを取り上げてみたいと思います。
我が家のように戸建て住宅なら床が抜けても全て自分の責任。他の人にはそれ程迷惑を掛けることもないですよね。でも、それが賃貸だと後々面倒なことになりかねません。K村さんの引越し先の床は水槽の重さに耐えられるのでしょうか?
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60cm水槽の重さでも床に被害があるってホント?
床の耐荷重ってどれくらいなのでしょうか?こちらの動画を見ると、1m2あたり180kgと説明されていますね。
180kgというと、どのくらいなのでしょうか・・・
先日我が家の60cm水槽をリセットしたのですが、思ったよりもかなり大変な作業でした。実は、今まで60cm水槽を設置してから完全に撤去できるような状態まではしたことがなかったのです。何が大変って・・・
とにかく重い!!
勿論、リセットしたことはありますが、完璧な状態ではなかったのでそれ程苦に思わなかったというのもありますが、今回は、
と感じずにはいられませんでした。水槽内の水は8割抜いた状態で屋外に持ち出して清掃しようと思ったのですが、思ったよりも重くて大変でした。小柄な女性の方なら絶対に持ち運びができないような重さです。
その原因は、砂利。かなり前のことなのでどれだけの量を入れたのか覚えていなかったのですが、全部取り出してみたら8リットルのバケツに2杯分ありました。それだけで恐らく20kg。そして、水槽自体の重さもあります。
例えば、ガラス製の60cm規格水槽の仕様を見てみると、こんな感じ。
- 本体:横幅600mm×奥行き300mm×高さ360mm
- ガラス厚:5~8mm
- 重量:6~15kg
水槽本体の重量はガラス厚やフレームの有無等によって若干変わるようですが、15kgもあるということに驚きますよね。そこに砂利を入れたら結構重いです。今回は8リットル×2杯分ということで、推定20kgくらいではないかと思います。更に、水を全部抜いていないということで・・・
という計算になりました。ちょっとびっくりです。米の1袋が30kgなので、それ以上の重量ということになります。では、水を入れたらどれくらいの重さになるでしょうか。水槽ギリギリに入れることもなく、また砂利もあるので、高さ5cm分を差し引いたとすると、
となります。つまり、水槽内の水の重さは約56kgです。水槽本体の重量に砂利の重量と水の重量を入れると、
となります。更に石や流木、濾過装置なども含めると、なんだかんだで100kg近い重量ということですね。60cm水槽を甘く見てはいけません。
これが90cm水槽と考えると、水の量だけでも182.25リットルです。少し水槽を大きくするだけで、軽く200kg以上になってしまうのも更に驚きですよね。
では、約100kgの重さがある60cm水槽を設置するとどうなるでしょうか。通常は水槽台に水槽を置くと思いますが、水槽台なら安心なのか?というと、そうでもないようです。先程の動画を参考にすると、床が抜けるほどの重さではないと思われます。
しかし、畳やカーペットなら確実に凹みますよね。そんなに重くないはずのテーブルの脚でも凹んでしまいますので、水槽の重さに耐えられるとは思えません。
では、フローリングはどうでしょうか?
そういう考えは少し危険です。
フローリングにも色んな種類がありますので、
- ソフトフローリング
- クッションフローリング
といった場合には確実に凹む可能性が非常に高いですね。また、通常のフローリングでも、脚4本で支えるような水槽台の場合は床材が凹む可能性があります。床が抜けることはないと思われますが、床材が凹むのは問題です。
では、水槽の重さによって床が凹むという問題については何か対策があるのでしょうか?
水槽の重さ対策!床にコンパネを敷けば耐荷重も大幅UP!!
水槽100kgの重さを4本脚の水槽台に載せる場合、4本の脚に重量が分散されるので、1本につき約25kgの荷重が掛かる事になります。大したことないように思えますが、細い足の部分に25kgというと結構大変な重さではないでしょうか。
では、どうすれば良いのでしょう?解決策としては次の2点。
- 水槽台の下にコンパネを敷く
- 底面が板状(面で支える)タイプの水槽台を使用する
要するに、水槽の重さを1点に集中させるのではなく、面に分散させるということですね。
でも、どれくらいの厚さの板を買えば良いのでしょう?
水槽の下にコンパネを敷く場合は、厚さ20mm程度の物を選びましょう。60cm規格水槽の場合は15mm程度でも問題ないでしょう。
大きさについては、水槽台の大きさと同じかそれより少し大きめの物を選びます。コンパネはホームセンターに行けば購入できますが、良いサイズの板が無い場合はカットして貰う事もできます。
カットの価格は非常に安いので、自分で手間を掛けるよりは、お店にお願いするのが良いと思いますよ。
まとめ
今日は、水槽の重さで床に与えるダメージということについて考えてみました。今まで60cm規格水槽程度ならそんなに深く考えなくても問題無いだろうという安易な考えだったことを深く反省しております。
そんな反省も踏まえて、今日の記事をもう一度振り返ってみたいと思います。
対策としては、次の2点がすすめ。
- 水槽台の下にコンパネを敷く
- 底面が板状(面で支える)タイプの水槽台を使用する
しかし、上記のような対策をしていても、
- ソフトフローリング
- クッションフローリング
- 畳
- カーペット
などのクッション性のあるものに関してはどうしても凹んでしまうので、それが許されないなら30cm水槽くらいで我慢してください。
我が家には2台の60cm水槽がありますが、一台は下駄箱の上、1台は水槽台に載せています。通常は下駄箱の上に載せてはいけないと言われますが、我が家の下駄箱はかなり頑丈なので大丈夫そうでした。
板厚が厚いように見えて、中が空洞になっているような合板なんかが使われている場合には非常に危険です。使用前に良く調べてから水槽を載せましょう。水槽台に関しては底面が板状タイプの水槽台を使用しているので、床が凹むことは無いでしょう。
今回解かったことは、
ということです。水槽の重さは水の量だけでなく、水槽自体の重さや底砂やレイアウト品なども考慮するとかなりの重量になります。
例えば、小型水槽なんかでもきちんと計算すると思ったよりもかなり重いので、安価なカラーボックスなどに載せるのは絶対にやめましょう!!床がどうのという以前の問題ですが・・・
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