金魚が水面で口をパクパク!5つのサインを読み取ろう!

縁日の金魚すくいで捕ってきた金魚が死んでしまってから、再び金魚を飼い始めたYs子さんは金魚飼育に少しずつ慣れてきたようです。しかし、色々と不安なことがあるそうで・・・

Ys子さん
金魚を飼育し始めて半年くらい経ちましたが、最初は小さかった金魚達もかなり大きくなりました。

それは素晴らしいですねぇ~。元気そうで何よりです。

Ys子さん
元気なのは元気なんですけどね・・・
ちょっと不安なことがあるんですよ。

金魚が元気なのに???何があったんですか?

Ys子さん
実はですね、金魚が水面で口をパクパクする動作が結構多くて。調子悪いのかな?って。

あぁ、鼻上げというやつですね。金魚がパクパクするのって、色んな原因があるみたいですよ。だから、調子が悪いのかどうかっていうのは簡単には答えられないですね。

Ys子さん
そうなんですか?でも、口をパクパクしてるのってあんまり良いことではないですよね。

そうですねぇ~。一つずつ原因を探っていくしか無いかもしれませんね。

金魚って基本的に水面で口をパクパクする魚だと認識しています。我が家の金魚達も水槽に近付くと水面近くで口をパクパクし始めます。すぐに懐くので可愛いですよね。

というわけで、今日は
 
金魚が水面で口をパクパク!これって何のサイン?
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。Ys子さんの言っている口のパクパクは餌が欲しいというわけではないようですが、一体どのような時に金魚は口をパクパクさせるのでしょうか?
 

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金魚の口パクパク!5つの可能性について考える!

金魚が水面近くで口をパクパクさせることは珍しいことではありません。例えばこちらの動画をご覧ください。

特に体調が悪いというわけでも無さそうですよね。酸欠なのかと言われると、あれだけのエアレーションをしていて酸欠というのも考え難いように思えます。

動画内では酸欠という結論で片付けられていますが、実際は酸欠なのか否かいささか疑問の残る感じですよね。では、金魚が水面近くで口をパクパクさせるという行動はどのような時に行うのでしょうか?主に次の5つの原因が考えられます。

  • 餌が貰えると思っている
  • 酸欠(溶存酸素量が少ない)
  • 水質悪化
  • 何らかの病気
  • 餌が不足している

 
まず、餌が貰えると思って水面で口をパクパクさせているような場合については全く問題視する必要はありません。元気で何よりです。飼い主に懐いているので、快く餌をあげてください。(餌の与え過ぎには注意が必要ですが)

ですから、ここではその他の4つの項目についてもう少し詳しく見ていきましょう。
 

金魚にとって酸欠は危険!口パクパクの最有力候補!

まず最初に疑うべきなのは酸欠です。

金魚すくいで捕ってきた金魚が家に着く前に死んでいたなんてことがあるかもしれませんが、恐らく酸欠が最も大きな原因ではないかと考えます。金魚すくいの金魚の飼い方に関してはこちらの記事を参考にしてください。

金魚は、水中に溶け込んだ酸素(溶存酸素)をえら呼吸によって体内に取り込んで呼吸をしていますが、溶存酸素量が少ない場合には酸欠状態になり、水面付近で口をパクパクして酸素を取り込もうとします。

Ys子さん
溶存酸素が少なくなる原因って何ですか?

酸素が水中に溶け込むには、水と酸素が触れることが必要です。ですから、通常は外掛けフィルターや上部フィルターなどの濾過装置を使用していれば酸欠になることはありません。個人的には、酸欠対策としてのエアレーションというのはそれ程意味が無いと考えます。

エアレーションについてはこちらの記事を参考にしてください。

しかし、水温が高い場合には酸素が溶け込み難くなるので溶存酸素は少なくなります。ですから、夏場などの水温の高い時期には酸欠に注意する必要があるでしょう。その時はエアレーションが必要かもしれません。

そして、できるだけ水温を下げる工夫も必要です。水温を下げる方法については、また別記事に書きたいと思います。

では、次に水質悪化の場合について見ていきましょう。
 

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金魚の口パクパクは水質悪化のサイン?

金魚が水面で口をパクパクする行動で酸欠の次に多いのが、水質悪化です。特に水槽を立ち上げた初期の頃にバクテリアがうまく働いていない時には水中のアンモニア濃度が高くなります。

アンモニア濃度が高くなることで、金魚はアンモニア中毒になってしまいます。そして、アンモニア中毒の症状として、水面で口をパクパクするということがわかっています。

また、亜硝酸濃度が高い場合にも、酸欠と似たような症状を引き起こします。酸欠と似たような症状なので、酸素を求めて水面で口をパクパクさせることが多くなります。

これらの症状の場合の最も効果的な対策としては水換えです。水槽内の3分の1程度の水換えを行ないましょう。できれば、水換え頻度を少し多く、1週間に2~3回行なうと効果的ですね。

水換えについてはこちらの記事を参考にしてください。

エアレーションをしても、水換えをしても金魚の症状が改善されない場合、もしかすると病気かもしれません。
 

水面で口をパクパク・・・もしかして、その金魚は病気かも!?

金魚が水面で口をパクパクする症状の病気と言えば、エラ病です。但し、エラ病というのは、正しくは「流行性のエラおよびエラ周囲の急性炎症」を起こす感染症の通称。

つまり、エラ病という病気はなく、細菌感染、寄生虫の付着やその他の原因によってエラ部分に異常が起こる病気です。その中でも最も多いのがカラムナリス菌が原因の病気です。

カラムナリス菌はエラ病以外にも尾ぐされ病口ぐされ病などの原因となりますので、エラ病を放置しておくと他の部位にも発症する可能性があるので注意が必要です。

エラ病が発症すると、呼吸困難となる為、酸素を求めて水面で口をパクパクさせる行動がよく見られるようになります。

Ys子さん
エラ病になったらどうやって治療すれば良いの?

エラ病は原因特定が難しいのですが、一般的には薬浴や塩浴を根気良く行なうことで改善されるケースが多いので、まずは手軽に塩浴をしてみるのが良いでしょう。

塩浴を行なう時は、こちらの記事を参考にしてください。

では、最後にどれも当て嵌らない場合について考えてみましょう。
 

餌が不足している時にも水面で口をパクパク?

酸欠でもない、水質悪化でもない、病気でもない・・・という場合は単に餌が不足しているのかもしれません。餌が不足しているので、餌を求めて水面近くで口をパクパクさせているだけですね。

先程紹介しました動画ではエアレーションを追加したら症状が改善されたということで、酸欠だったのではないかという結論に至っています。しかし、動画のようにブクブクが沢山入っている状態で酸欠ということなら、かなり重度の病気でしょう。

しかし、そんな雰囲気はありません。では、何か?

推測するに、スポンジフィルターから出る泡が餌に見えたのではないでしょうか?エアレーションを追加したことで、美味しそうな泡が激しい泡に変わりましたよね。エアレーションを追加したことで餌には見えなくなっただけ・・・ということではないでしょうか。

あくまでも、憶測ですが。
 

まとめ

今日は、金魚が水面で口をパクパクする行動について考えてみました。見た目は元気なのに、水面近くで口をパクパクすることが多いという場合、どのようなことが考えられたでしょうか?

今日の記事をもう一度振り返ってみたいと思います。

金魚が水面で口をパクパクする行動について考えられる原因は次の5つ。

  • 餌が貰えると思っている
  • 酸欠(溶存酸素量が少ない)
  • 水質悪化
  • 何らかの病気
  • 餌が不足している

 
その中でも特に気になるのが、水質悪化によるアンモニア中毒エラ病による酸欠状態です。常に水質を安定させ、温度管理をすることで、そのような状況は回避できるかもしれません。

なかなか難しいことではありますが、病気は水質管理をきちんとして予防するのが一番です。そうすれば、金魚が鼻上げするということもありませんね。

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2 件のコメント

  • さっそく
    水交換しました
    少し塩もいれてみました(専用の塩)
    少し口パクパクが減ったように
    見えます

    • ぴろみん様
      私も半信半疑だったのですが、塩はかなり効いてる気がしますね。最近は「困った時は塩!」みたいな感じになってしまってます。

  • ぴろみん へ返信する コメントをキャンセル

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