残念ながら、我が家で飼育していたアピストグラマが星になって天に旅立って行かれました。稚魚の時にヤフオクで買って、結構長い間飼育をしていたのですが、卵を産むこともなく・・・
そこで、またまたアピストグラマの稚魚(約1cm)を購入しました。今度はヤフオクではなく、アピスト専門店で。しかし、人工餌は食べてくれないみたいなのです。
そんな感じでブラインシュリンプをアピストの稚魚に生餌として与えてみることにしました。先程の話にもあったように、以前ゾウリムシにも挑戦しました。その時の記事に関してはこちらの記事をご覧ください。
ゾウリムシの培養に関してはこちらの記事を参考にしてください。
ブラインシュリンプというのはアルテミアとも呼ばれる塩水湖に棲息する小さな生き物です。シーモンキーとも呼ばれ、かつては小学生の自由研究材料としても人気でした。
そんなブラインシュリンプは孵化直後が栄養価が高く、稚魚達の喰いつきも半端ないという噂。しかし、一番のネックは塩水っていうところですよね。
というわけで、今日は
ブラインシュリンプを餌として与えるにはどうすれば良い?
というテーマを考えてみましょう。一番のネックである塩水はどうすれば良いのか、その辺りの悪戦苦闘ぶりを記事にしました。あなたが失敗しないように、参考にしてくだされば幸いです。
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目次
ブラインシュリンプエッグを皿式で孵化させよう!
今回、ブラインシュリンプを孵化させるのにハッチャー(孵化器)は使わず、皿式という方法で孵化させました。大量に生餌が必要な時はハッチャーが良いと思いますが、今のところ少量でも大丈夫なので、皿式を採用することにしました。
ブラインシュリンプの卵は長期間乾燥に耐えられる耐久卵です。孵化させる条件は2%の塩水と酸素。そして、水温を約28℃に保つと24時間程度で孵化します。
ですから、通常はエアレーションが必要ということになるのですが、皿式という方式では水を少なくすることによって卵まで酸素が届くように誰かが提案して広く知れ渡った画期的な方法なのです。
ちなみに、ハッチャーというのはこちら。
価格も1,000円程度ですし、何なら自作も可能ですので、たくさんの稚魚を飼育しているという場合はこちらを利用するのが良いでしょう。
では、準備に入っていきたいと思います。
ブラインシュリンプエッグを購入!田舎には売ってない?
まず、ブラインシュリンプエッグがなければ始まりません。近くのホームセンターや熱帯魚を扱っているペットショップに行って探してみましたが、残念ながら発見することができませんでした。
仕方がないので楽天市場で購入することにしました。ブラインシュリンプエッグで検索すると、3種類くらいあるようですが、孵化率とかもわからないのでとりあえず安価な商品を購入することにしました。
購入したのがこちらの商品です。送料無料で1560円でした。
送料無料なので、時間が掛かるのかと思ったのですが、注文してから3日後には手元に届いてびっくり。早速準備に取り掛かりました。
では、準備に取り掛かりましょう。
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準備編!ブラインシュリンプを湧かす前に・・・
必要な準備物としては、この程度あれば大丈夫。
- ブラインシュリンプエッグ
- タッパー(100均)
- 2%の塩水
- LEDライト
- スポイト
- 茶こし(またはコーヒーフィルターなど)
ほとんどは家にあった物を使用しています。無かったのは茶こしだけでした。
茶こしを求めて100均ショップ(セリアとダイソー)を徘徊してみたのですが、良い茶こしはありませんでした。どう見ても穴が大きくてブラインシュリンプはすり抜けてしまいそうです。ということで、とりあえずコーヒーフィルターで代用することにしました。
後から調べてみたところ、『ハイテック茶こし』という商品が良いそうです。やはり100均の茶こしでは意味が無いということでした。
ハイテック茶こしって、通販で買うと商品代金と送料がほぼ同じくらいなので購入を迷ってしまいました。茶こしごときに1000円以上って・・・とりあえずコーヒーフィルターで我慢します。
塩水を作ったら、ブラインシュリンプエッグを入れてみよう!
では、早速ブラインシュリンプを湧かしましょう。用意したタッパーに2%塩水を入れて、そこにブラインシュリンプエッグを振りかけます。最初は少し少なくしておき、必要ならば少しずつ量を増やしましょう。

塩水については、少量の塩水を毎回作るのは大変なので、私は1リットルのペットボトルに20gの食塩を入れて作り置きしています。
ブラインシュリンプは約24時間後には孵化していました。ただし、24時間で孵化したのは3分の1程度でした。まだ気温も涼しく、水温も低かったのが主な原因だと思います。
では、孵化したブラインシュリンプを餌として与えましょう!
ブラインシュリンプの塩抜きは適当に!
孵化したブラインシュリンプを餌として与えたいところです。しかし、ブラインシュリンプをスポイドで吸い取ると、塩水も同時に吸い込むことになってしまいます。ですから、そのまま餌として与えることはおすすめしません。
では、どうすべきでしょうか。
孵化したブラインシュリンプはスポイドで吸い取り、コーヒーフィルターの上に一旦出します。そして、飼育水(淡水)を上から掛け、塩抜き。回数などは特に決まっていないので、あなたの好みでどうぞ。(笑)
そして、塩抜きをしたブラインシュリンプを再びスポイドで吸い取って、水槽に入れます。意外と簡単。そして、魚たちも大喜びです。今までまったり泳いでいた魚たちが一斉に忙しそうに動き始めました。食いつき具合は本当に凄いですね。
ところで、ブラインシュリンプの殻が邪魔!ということになりました。何か対策は無いのでしょうか。
殻を分離するのが大変!そんな時のひと工夫!
実は、実際に何度かやってみたのですが、どうもブラインシュリンプの卵の殻が上手く分離できない。
調べてみたところ、タッパーにプラスチックの板や割り箸で仕切りをすると良いということなので、実際に割り箸で仕切りを作ってみました。

タッパーに割り箸で仕切りを作る
仕切りは水面付近のみとなっていて、底の方は隙間があります。つまり、孵化したブラインシュリンプを殻とは反対の部屋におびき寄せる作戦!
ブラインシュリンプは光のある方に進もうとするので、その習性を利用します。卵の殻のある部屋とは反対側から強い光を当てることによって、生きているブラインシュリンプだけが集まってくるはず。
まとめ
今回は、稚魚の餌として最適と言われるブラインシュリンプに関して取り上げてみました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
ブラインシュリンプはアルテミアやシーモンキーとも呼ばれる塩水湖に生息する生物です。そして、その卵は耐久卵として販売されているので、その耐久卵を購入して自分で孵化させれば良いということになります。
準備物として必要なものは次の通り。
- ブラインシュリンプエッグ
- タッパー(100均)
- 2%の塩水
- LEDライト
- スポイト
- 茶こし(またはコーヒーフィルターなど)
ブラインシュリンプエッグ以外は一般家庭にあるものが多く、新たに購入するということは少ないかもしれません。今回は皿式という方法で卵を孵化させることにしました。
ブラインシュリンプを孵化させる手順としては、次の通り。
- 2%塩水をタッパーに入れる
- 少量のブラインシュリンプエッグをタッパーに入れる
- 約24時間後に孵化したブラインシュリンプを採取
- ブラインシュリンプの塩抜きをする
- 水槽に餌として入れる
実際にアピストの稚魚に与えたところ、かなり活発に動いて食べていました。喰いつきの良さには驚きました。そして、3日間ほど与えたら、急激に成長したように思えました。ブラインシュリンプ恐るべし!!
今回、ブラインシュリンプを孵化させてみて思ったことは、
意外と簡単やん!
ということでした。もっと早くからやっておけば良かったとちょっと後悔しています。
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