現在、我が家ではらんちゅうを2匹飼育しています。約3年前にヤフオクで買った黒子らんちゅうですが、少しずつ数が減ってしまいました。でも、残っている2匹は現在も成長し続けています。
しかし、体長は大きくなってきているのですが、見た目は何となく、らんちゅうらしくない感じなんですよね。そう、肉瘤がほとんど無いんです。
らんちゅうの肉瘤って自然にできるものじゃないんですか?
らんちゅうは見た目が可愛いと思って飼育しているのですが、全然思っているような姿には成長しないのです。らんちゅう好きじゃない人からしたら、肉瘤が無い方が良いと思うかもしれませんが、やっぱりらんちゅうと言えば肉瘤ですよね。
というわけで、今日は
らんちゅうの肉瘤はどうやったら成長するの?
というテーマを取り上げてみたいと思います。らんちゅうと言えば丸いフォルムのイメージですが、我が家のらんちゅうは頭が三角形に近い形です。肉瘤なんて全くありません。ですから、うちのらんちゅうでも少しくらいは肉瘤を成長させることができるのか否か・・・と思って調べてみました。
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目次
らんちゅうの肉瘤が成長しない4つの理由
らんちゅうの肉瘤が成長しない理由として、巷で良く言われているのが『水槽で飼育しているから』というものです。
どうやらこれについてはかなり信憑性の高い情報のようですが、その理由として挙げられているものの中には都市伝説が含まれているようです。その一例がこちらの3つ。
- 頭を水槽の壁にぶつける
- 水槽で飼育すると水深が深い
- ろ過器やエアーポンプなどで水流が強い
しかし、これらの項目はらんちゅう専門家に言わせると、どれも間違った情報なのだそうです。第一、私もらんちゅうを飼育しているのでわかりますが、水槽の壁にぶつかっている姿を見たことがありません。
また、他の2つの項目に関しても肉瘤の成長とは無関係であることが実証済みなのです。
では、らんちゅうの肉瘤が成長しない本当の理由は何でしょうか。答えは次の4つでした。
- 水槽内では寒暖の差が少ない
- 餌の量が少ない(多くの餌を与えられない)
- 水槽飼育ではストレスが多い
- 遺伝的な要因(素質・系統の問題)
ただし、上記の中で遺伝的な要因に関しては後からどうすることもできません。対策として考えられることは、
- 購入する前に親の写真などを確認する
- ある程度肉瘤が大きくなってた個体を購入する
ということくらいでしょう。
ですから、今回は遺伝的な要因以外の3つについてもう少し詳しく見ていきましょう。
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らんちゅうは寒暖の差で肉瘤が成長する!
らんちゅうは他の金魚と比べると弱いというイメージがありますよね。ですから、できるかぎり温室で育てたいと思ってしまいます。冬は金魚用ヒーターを使って温室育ちの箱入り娘です。
しかし、箱に入り過ぎも良く無いようです。多くの立派ならんちゅうを世に排出している専門家達は寒暖の差がはっきりとわかる飼育環境で飼育しています。
寒暖の差は春夏秋冬という季節だけではありません。朝・昼・夜の気温差(水温差)による寒暖の差というものもあります。ところが、我々らんちゅう素人はできる限り水温の変化が無いようにしておいた方が良いと考え勝ち。
しかし、この寒暖差こそがらんちゅうの肉瘤を成長させるのには必要不可欠な要素だったのです。我々人間が寒くなると脂肪を蓄えるように、らんちゅうも寒さを感じることで肉瘤を成長させると考えられています。
しかし、寒暖差だけでは肉瘤を成長させることは不可能。やはり多くの栄養が必要です。
らんちゅうの肉瘤が成長するには多くの餌が必要!
金魚は大食漢というイメージです。そして、らんちゅうの肉瘤を成長させる為には更に多くの栄養が必要。
しかし、水槽飼育の場合は多くの餌を与えることができません。その理由は
- 多くの餌を与える
- 多くの糞をする
- 水質悪化
というループに陥るからです。
そう考えるのが普通かもしれません。しかし、水換えはらんちゅうにとって負担になります。体力が消耗することになるので、食欲不振や消化不良に繋がります。
ですから、水換えの前後は餌を与えないというのが一般的。結論を言えば、水槽飼育では多くの餌を与えることはほぼ不可能ということになります。
もし、多くの餌を与えたいのなら、大きな水槽を使用しなければなりません。最低で60cm水槽。できれば90cmか120cm水槽というところでしょう。もちろん、スリム水槽などは容量が少ないので使用しない方が良いということになります。
大きな水槽でらんちゅうを飼育することで、多くの餌を与えることができるようになりますが、らんちゅうも広いところで泳ぐので運動量が増えることになります。相乗効果で肉瘤にも良い影響を与えるということですね。
水換えは体力の消耗だけではなく、ストレスを与えることにも繋がります。実は、ストレスも肉瘤の成長とは関係がありました。
ストレスでらんちゅうの肉瘤が成長しない?
人間も動物も金魚も同じで、ストレスというのは成長の妨げになります。
ただし、らんちゅうは小さな水槽で飼育していても特にストレスを感じることがないと言っている人もいるので、実際はどうなのかということはわかりません。また、ストレスを測定したという話も聞いたことがありません。
しかし、らんちゅうがストレスを感じると動きが鈍くなったり、体調を崩す可能性も高くなります。食欲不振にもなるでしょう。そうなると肉瘤を成長させることは難しくなります。
ですから、やはり大きな水槽で飼育するか、なるべくストレスを感じさせないような工夫が必要です。
一般的に観賞魚のストレス緩和には水草を植えるのが良いのですが、金魚の場合は難しいかもしれません。こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
らんちゅうと言えば、金魚の王様とまで言われているくらいの人気です。そして、人気の秘密は頭部の肉瘤。しかし、体の成長と共に肉瘤も成長していくものだと思っていたのですが、そんな簡単なものではありませんでした。
では、もう一度記事を振り返ってみましょう。
水槽での飼育ではらんちゅうの肉瘤が成長しないと言われています。その理由としては次の4つでした。
- 水槽内では寒暖の差が少ない
- 餌の量が少ない(多くの餌を与えられない)
- 水槽飼育ではストレスが多い
- 遺伝的な要因(素質・系統の問題)
その中でもあなたが対策できるとすれば、遺伝的な要因以外となります。ですから、遺伝的な要因を考えない場合に肉瘤を成長させるとすると、次のような飼育環境が良いでしょう。
- できるだけ大きな水槽で飼育する
- ヒーターは設置しない(できれば屋外飼育)
- 多くの餌を与える
なかなか難しいかもしれませんが、できることがあれば是非挑戦してみてください。我が家のらんちゅうは、らんちゅうには見えないような頭の形なので、もう肉瘤が成長することはないと思います。
もっと早い段階で調べれば良かったと、少しだけ後悔しています。でも、元気なので問題無し。らんちゅうは人懐っこいので癒されますね。あのヨタヨタと泳ぐ姿も可愛いです。
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