熱帯魚の塩浴!正しいやり方を覚えて元気に泳ぐ姿を見たい!!

Kさんから頂いたグッピーの調子がイマイチな時期があったので、Kさんに相談してみることに・・・

最近、ちょっと調子の悪そうなグッピーがいるんですよ・・・

Kさん
病気かもしれんなぁ。

病気なんですかね。ネットで調べてみたんですけど、わからなくて困ってるんですよ。

Kさん
そういう時は、とりあえず塩や、塩!

あぁ、塩浴ってやつですね?聞いたことあります。

Kさん
塩浴って言うんか・・・

話を聞いてみると、Kさんは時々水槽の中に直接精製食塩を入れているそうです。量は適当。でも、そんな適当でも、グッピーは調子を取り戻すそうです。ホントかな?

熱帯魚に限らず、淡水魚全般に調子が悪い時は塩で乗り切れる場合が多いようです。

というわけで、今日は
 
熱帯魚の薬浴をしよう!やり方を教えて!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。初めての薬浴。ちゃんと調べて挑戦してみました。
 

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熱帯魚の塩浴!準備とやり方!

塩浴って凄いですね。こちらの動画を見ると、転覆病の魚達が治っていく様子が良くわかります。

でも、どうして塩なんでしょう?人間の場合で考えてみましょう。

体調不良の時に、病院へ行って

先生・・・
点滴をお願いします・・・

ということがありますよね?そんなとき、点滴されるのは生理食塩水とブドウ糖じゃないですか?そうです。魚に限らず、人間も体内には塩分が含まれているんですね。

実は人間の体液は、約0.85%の塩分濃度なんだそうです。ですから、点滴する時の生理食塩水も同じく約0.85%の食塩水です。

では熱帯魚はどうでしょうか?

熱帯魚の体内塩分濃度約0.6~0.9%だそうです。人間もそうなのですが、熱帯魚も体内で塩分濃度を調節して生活しています。意識することはありませんが、自然にやっているのです。

これを浸透圧調整と言いますが、これって意外と負担になるんですよね。特に淡水で生活する熱帯魚にとっては体力を消耗する活動なのです。

そこで、塩浴の登場です。あなたが調子が悪い時に点滴をするのと同じように、熱帯魚の体力回復には塩浴がとても効果的というわけですね。
 
では、実際に熱帯魚の塩浴のやり方を見ていきましょう。まずは準備物から。

塩浴の準備物
  • 食塩(粗塩・天然塩が好ましい)
  • 塩素中和剤(カルキ抜き)
  • 容器(プラケース・水槽など)
  • エアーポンプ
  • エアーストーン
  • ヒーター

 
塩浴に使用する塩は粗塩・天然塩を使用した方が良いでしょう。精製食塩はミネラル成分が無いのでおすすめできません。また、「味塩」「ペッパーソルト」等の調味料や香辛料の入っているものは不可です。

味塩を使用して熱帯魚が死んだという話を聞いたことがあるので、絶対に使用しないでください。ちなみに、うちでは金魚・メダカ用の塩というものを使用しています。


 
準備ができたら早速やっていきましょう。やり方は次の通りです。

塩浴の手順
  1. 塩素中和済みの水を容器に入れる
  2. 食塩を入れ、0.5%の食塩水を作る
  3. 水合わせをして熱帯魚を容器に入れる
  4. 2日または3日毎に3分の1の水換え(0.5%食塩水)

 
塩浴を行う期間は1~2週間というところでしょう。熱帯魚の様子を見ながら行ってください。また、塩浴中は絶食が基本です。熱帯魚は2週間程度絶食しても問題無いのですが、長引くようなら少量の餌を与えましょう。

熱帯魚を塩浴させる場合の水合わせについては、なるべく時間を掛けて行うことをおすすめします。水合わせについては、こちらの記事を参考に点滴法で行いましょう。


 
ところで、どんな時に熱帯魚の塩浴をすれば良いのでしょうか?
 

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熱帯魚がこんな時に塩浴は有効!

どのような時に塩浴が有効なのでしょうか?考えてみました。

  • 新しく購入した金魚や熱帯魚のトリートメント
  • 調子が悪いが病気が特定できない場合
  • 病気が特定できても治療薬が手元に無い場合

一番は、やはり新しく購入した生体ですね。外から病原菌を持ち込む可能性が非常に高いです。病原菌を持っていても、自分自身は既に免疫があって発症していないケースというのも多いので注意が必要です。

そんな時には塩浴が有効ですね。特に外国産グッピー金魚すくいで捕ってきた金魚はいきなり混泳させると水槽内の熱帯魚が全滅なんてこともよくあります。私も経験済みです。


ちなみに、尾腐れ病などのカラムナリスは0.5%の塩浴は逆効果です。塩浴はせずに治療薬を購入しましょう。

また、塩浴をしても体力が戻らない場合、塩浴の効果がない病原体に侵されているか、塩浴に耐えられるだけの体力が既に無かったということになります。その場合は残念ながら、手遅れの状態かもしれません。
 
では、塩浴を行う時の注意点について触れておきたいと思います。
 

塩浴を行う時の注意点

塩浴を行う時の注意点としては、下の3点です。

  • 水草を植えている水槽に直接食塩を入れるのはダメ
  • エビを飼育している水槽はダメ
  • 水温は高めに設定


水草水槽に塩は厳禁ですね。少量の場合、短期間の場合は大丈夫かもしれませんが、保証はできません。水草を抜いておくか、別の容器で塩浴を行いましょう。

また、エビは水質に非常に敏感ですので注意してください。私は怖いのでやったことがありませんが、恐らくすぐに死んでしまうのではないかと思います。

それから、病原体を殺すという意味でも、水温は少し高めに設定した方がよいでしょう。その熱帯魚が耐えられる範囲ですが。例えば、グッピーなら28~30℃ですね。
 
上記のことに注意していれば特に問題はないでしょう。その熱帯魚が元気になるかどうかというのはまた別問題ですが、回復を待つしかありません。
 

まとめ

今日は、熱帯魚の塩浴について取り上げてみました。塩浴のやり方や注意点など理解して頂けたでしょうか。

では、もう一度記事を振り返ってみましょう。

熱帯魚がちょっと調子が悪い時や、新規に買ってきた熱帯魚のトリートメントには塩浴がとっても効果的ですよね。

塩浴自体には病気を治すという効果はありませんが、熱帯魚の浸透圧調整の負担を減らして自分自身の免疫力によって病気や体調の回復を期待するものです。

そんな塩浴のやり方は以下の通りです。

塩浴の手順
  1. 塩素中和済みの水を容器に入れる
  2. 食塩を入れ、0.5%の食塩水を作る
  3. 水合わせをして熱帯魚を容器に入れる
  4. 2日または3日毎に3分の1の水換え(0.5%食塩水)

 
塩浴は熱帯魚の調子を見ながら1~2週間行いましょう。塩浴を終える時にも、少しずつ塩分が抜けるように水合わせをしてください。時間を掛けてゆっくり行うのが良いでしょう。

くれぐれも、新しい生態を入れた次の日から悪夢が始まるなんてことのないようにしたいものですね。

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