コリドラス水槽用にと底砂を購入したというmarinさん。どうやらちょっと量が多過ぎたようです。
量が多過ぎちゃって。底砂がちょっと厚いんですよ。
厚いと言えば厚いし。でも、ギリギリ大丈夫な厚さかも・・・
水槽の底砂の厚さについては今までそれ程考えたことがなかったのですが、確か厚すぎるのは良くないとどこかで聞いたような気がしていました。でも、その理由が思い出せなくて、marinさんにはうまく説明できず・・・

というわけで、今日は
水槽の底砂はどれくらいが最適な厚さなのか
というテーマを取り上げてみたいと思います。やはり底砂の厚さが厚過ぎるのは問題がありました。きちんと理由も理解できましたので、marinさんにも分かり易く説明したいと思います。良かったら是非読んでみてください。
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水槽の底砂厚さ!水草を植えない場合は1cm?
水槽内の底砂に敏感な魚と言えばコリドラスですね。底砂を選ぶ時に、コリドラス主体で検討されている人も少なくありません。例えば、こちらの動画ではコリドラスの好みの底砂を選んで使用されています。面白い試みですね。
さて、底砂に敏感な魚のコリドラスは私も以前は飼育していました。結構長い期間飼育していたのですが、最終的にはエロモナス病になって死んでしまいました。治療をしたのですが、ちょっと手遅れだったようです。
気が付いたらコリドラスの目が飛び出ててびっくりしたのですが、調べてみたら運動性エロモナス菌が原因のポップアイという病気だったのです。私は急いで隔離して、薬を使用して治療をしました。
しかし、エロモナス病というのは不治の病とまで言われているらしく、発症した場合は殆ど死んでしまうというもの。多分に漏れず、我が家のコリドラスも翌日には死んでしまいました。可哀そうなことをしたと思いましたが、その原因が恐らく底砂にあったのではないかということなのです。

エロモナス菌というのは、水槽内の常在菌です。ですから、通常は病気には罹らないのですが、体力が消耗しているとかストレスが掛かったなどの切っ掛けで病気が発症することになります。そして、エロモナス菌などの細菌は底砂を厚くすることで繁殖し易くなってしまうのです。どういうことでしょうか?
水槽内の底砂の厚さを厚くすると、底砂の中の水というのは循環しない水となってしまいます。そして、酸素も行き届かない状態になります。つまり、底砂の中は無酸素で淀んでいる状態ですね。そのような状態になると、エロモナス菌だけでなく色々な腐敗菌(悪い菌)の温床となってしまいます。
実は、底砂は厚い方がバクテリアが繁殖するイメージを持っていたのですが、大間違いでした。バクテリアが繁殖するのは酸素供給ができる場合に限ります。バクテリアに関してはこちらの記事を参考にしてください。
ですから、底面フィルターなどを使用する場合は問題ないのかもしれませんが、そうでない場合は底砂の厚さは薄くする方が良いでしょう。具体的に言うと、1~2cm程度ですね。
と言っている人もおられるくらいです。底面フィルターを使用する場合も、底面フィルターの上に1~2cm程度と考えるのが良いでしょう。
しかし、今回のmarinさんのように、買った底砂が余ってしまっても困りますよね。では、どれくらいの量の底砂を用意すれば良いのか、水槽の大きさと底砂の量について見ていきましょう。
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水槽の大きさに対して底砂をどれだけ買えば良い?
底砂を購入する量については、水槽の大きさによって変わってきます。単純な話、
という計算になりますよね。ですから、例えば30cmキューブ水槽の場合で考えてみると、下のようになります。
とっても簡単な計算ですね。ちなみに、marinさんが購入したのが、こちらのアマゾン川源流の白砂10kg(約6リットル)でした。
しかし、先程計算した通り、30cmキューブ水槽に必要な量を考慮すると、底砂の購入は1リットルあれば丁度良いくらいではないでしょうか。
まとめ
今日は、水槽内の底砂の最適な厚さについて取り上げてみました。もう一度記事を振り返ってみましょう。
今まで、水槽内の底砂は多ければ多い程バクテリアが繁殖するのではないかと考えていたのですが、実際はそうではないようです。底砂が厚ければ、砂と砂の間に入った水が移動することがなくなります。そして、酸素の供給もされることがありません。

つまり、底砂が厚い場合には腐敗菌(悪い菌)の温床となってしまいますので、水槽内の底砂の厚さは1~2cm程度が最適でしょう。
ですから、5cmもの底砂を敷き詰めたというmarinさんでしたが、ちょっと多過ぎたかもしれませんね。実は以前から白い砂を使ってみたかったので、少し分けて貰おうかと思っています。コリドラスは飼っていないのですが・・・
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