まだアクアリウムという言葉も知らない、本当に初心者だった頃の話です。水槽内の苔を何とかしたくて、ミナミヌマエビをネット通販で10尾購入することにしたのですが・・・
水質が悪いんじゃないの?
確かに、「ミナミヌマエビの飼育は容易」ってどのサイトにも書かれてありますよね。それなのにこんなことになってしまいました。考えられることは水質くらいなのですが、どうなのでしょう?
というわけで、今日は
ミナミヌマエビの飼育は水質をそんなに気にしなくてもいいの?
というテーマを取り上げてみたいと思います。実は、この後すぐにミナミヌマエビが全滅した原因が発覚することになりました。やはり、水質・・・
SPONSORED LINK
目次
ミナミヌマエビは本当に飼育が容易だった!
ミナミヌマエビの飼育は本当に容易です。では、何故私は失敗したのか。それは調べればすぐにわかりました。答えは残留農薬です。
ホームセンターで買ってきたアヌビアス・ナナ。初心者だったので残留農薬なんて気にも留めていませんでした。どうやら似たような経験をされた方も多いようです。例えばこちらの動画をご覧ください。
エビというのは水質変化に敏感というイメージですが、ミナミヌマエビに関してはそれ程敏感ではないようです。しかし、農薬に関してはミナミヌマエビも他のエビと同様に非常に弱いようですので気を付けましょう。
残留農薬に関しては後述するとして、残留農薬以外はどうでしょうか?ミナミヌマエビを飼育する上で水質に関して注意すべき点は次の3点です。
- 急激な水質変化
- 急激な温度変化
- 高温に注意
では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょ。
SPONSORED LINK
急激な水質変化は非常に危険!水合わせはどうする?
ミナミヌマエビも人間と同じで、環境の変化に対応するのは大変です。私の住んでいる所は有り難いことに凄く空気の綺麗な地域です。しかし、仕事の都合で海外の空気の汚いところへ出張することもあります。
そんな時はとっても辛いですよね。なかなか体が慣れません。私は比較的体力のある方らしく、意外と大丈夫なのですが、以前一緒に出張に行った先輩はすぐに体調を壊されてしまいました。暫くしても体調は戻らず、強制送還のような形で帰国されたことがありました。
ミナミヌマエビの好む水質は弱酸性(ph6.5付近)から中性(ph7.0)付近と言われています。しかし、そんなことは私は全く気にしていません。それは、水質が酸性か中性かアルカリ性かということよりも、急激な変化の方が問題だと考えているからです。
ミナミヌマエビは強いので、大抵の水質には順応することができるでしょう。しかし、急激な水質の変化に耐えることは難しいのです。例えばネット通販で購入したミナミヌマエビはあなたの住んでいる地域とは全然水質が違うでしょう。
ですから、いきなり水槽に入れて飼育しようなんてことは危険行為です。しっかり水合わせをしましょう。
丁寧な人は4~5時間掛けて点滴方式での水合わせをしているそうですが、私の場合はそこまで神経質になりません。保証はできませんが、大体1~2時間くらいで適当にやってます。
今のところ、水合わせに失敗して魚やエビが死んだという経験が無いので、恐らく大丈夫なのだろうと思っています。この辺りは自己責任でお願いします。
温度変化についても同じことが言えます。
急激な温度変化は非常に危険!心臓が止まります!
急激な温度変化も水質の変化と同様です。冬場にお風呂での事故が多いのを御存じでしょうか?ヒートショックという現象ですね。
人間でも急激な温度変化に耐えられずに死んでしまうことがあるのです。ミナミヌマエビが死なないわけがないでしょう。
急激な温度変化に関しても買ってきたミナミヌマエビに関しては水質変化と同じく水合わせをしっかりする必要があります。しかし、問題は買ってきたばかりの時だけではありません。
最も問題となるのが、換水の時です。
温かい水温の中にいきなり冷たい水を入れるなんてことは危険行為!実は、新しくミナミヌマエビを買ってきたときの温度合わせに関しては慎重になる方でも、水槽内の換水時には適当にやってしまっている人が多いようです。
換水時にもなるべく温度を合わせる必要がありますので、覚えておきましょう。
では、ミナミヌマエビの飼育に最適な水温ってどれくらいなのでしょうか?
ミナミヌマエビの飼育は高温に注意すべし!
ミナミヌマエビは箱入り娘ではありません。かなりワイルドな奴です。
日本国内の川でも捕獲できることからもわかるように、夏でも冬でも大丈夫!現に私も屋外の睡蓮鉢で飼育していたこともありましたが、雪の下でも大丈夫でした。春になったら元気な姿をみせてくれました。
流石に水槽内の水が凍ってしまうような場合は生きられないですが、飼育する場合は10℃~30℃が適温でしょう。実は、ミナミヌマエビというよりもエビ全般に言えることですが、低温よりも高温に弱く、水温が30℃を超えるような日が続くと次第に体力を奪われます
また、水温が上昇することで、水の中に溶け込んでいる酸素濃度が低くなることも影響して、最終的に死に至ります。
ですから、30℃を超えるような場合は暑さ対策が必要になります。暑さ対策として私が過去に行ってきたのは次の方法です。
- 比較的涼しい部屋で飼育する
- 冷却ファンを取り付ける
- 凍らせたペットボトルを浮かべておく
最も良いのは水槽用クーラーですが、ちょっと価格が高いのでなかなか入手できません。最も効率的なのは冷却ファンですね。ちょっとうるさいかもしれませんので、静音設計の商品を選びましょう。
ちなみに、冷却ファンを使用すると水槽内の水がどんどん蒸発していくことになりますので、水量は常にチェックする必要があります。
では、最後に最も危険な残留農薬についてお話ししたいと思います。
残留農薬は非常に危険!水質が安定するまで2週間掛かりました・・・
水草の栽培に農薬が使用されるのは、成長の遅い水草の場合が多いようです。最も有名なのが、アヌビアス・ナナですね。
しかし、残留農薬が疑われる水草はアヌビアス・ナナだけではありません。実は、私はもう一度似たような失敗をしています。その時はすぐに水草を取り除いて換水をしたので事なきを得ましたが、非常に危険な状態であったことに変わりありません。
その後、その水草をバケツに入れ、しばらく流水に浸けておきました。農薬が抜けたかどうかをチェックする為に、3日おきくらいにミナミヌマエビを入れてチェックしていたのですが、どうやらなかなか残留農薬は抜けないようです。
ようやく大丈夫そうになったのが、約2週間後でした。
ただ流水で流すだけならかなり時間が掛かるので、残留農薬を中和する薬剤(水草その前に)を使用することをお勧めします。水草を購入したらすぐに残留農薬を抜く作業をするべきでしょう。
1個180円で購入できるので、水草を購入する予定がある場合は購入しておくと良いかもしれませんね。
水草を購入する時の注意点としては、同じ水槽内を小型魚が元気に泳いでいるからと言って安心してはいけません。小型魚は意外と農薬に強いようですので、小型魚には影響が無くてもミナミヌマエビをはじめとするエビには大きな影響があるかもしれません。
ミナミヌマエビは残留農薬には敏感に反応するので、新しく水草を導入した時に、ミナミヌマエビの動きがおかしいと思ったら要注意です。
まとめ
今日はミナミヌマエビを飼育する上で、水質に関する注意点について取り上げてみました。それでは、もう一度記事を振り返ってみましょう。
ミナミヌマエビを飼育する時に注意するポイントは次の4つです。
- 水草の残留農薬に気を付ける
- 急激な水質変化は避ける
- 急激な温度変化は避ける
- 水温が高温になる前に冷却する
特に怖いのが水草の残留農薬です。気が付くのが遅い場合は手遅れになる可能性が高いので、新しい水草を水槽内に入れる時には、チェックするか、農薬を中和するのがおすすめです。
飼育しているミナミヌマエビが全滅なんてことにならないようにしましょう!
たった4つのポイントさえ押さえておけば、ミナミヌマエビは繁殖も容易です。
SPONSORED LINK