苔取り生体として有名なミナミヌマエビ。あなたも飼育されているのではないでしょうか。私も熱帯魚を飼育し始めた時からずっと飼育しています。今日はそんなミナミヌマエビに関するお悩み相談・・・
ミナミヌマエビの飼育方法というと、混泳させているという人が多いと思います。しかし、積極的に繁殖させようと思って飼育している人は意外と少なく、できれば繁殖して欲しいという程度の人が多いのではないでしょうか。
そこで、今日は
ミナミヌマエビを繁殖させる為の環境を作ろう!
というテーマを取り上げてみたいと思います。ミナミヌマエビを繁殖させて、ミナミヌマエビ帝国を築きたいという野望を持っているあなたにも有益な情報となるでしょう。是非最後まで記事をご覧ください。
SPONSORED LINK
目次
ミナミヌマエビの繁殖させる為の5つの環境条件
ミナミヌマエビが繁殖させるには水温が20℃前後が最も適しているようです。ヒーター加温していない状況なら、春から秋に掛けて勝手に繁殖するというイメージです。ところで、ミナミヌマエビの繁殖行動というのはどのような感じなのかご存知でしょうか?
こちらは抱卵の舞と呼ばれるものの動画。抱卵の舞とは満月の夜や新月の夜にメスのフェロモンが分泌されることで、オスのミナミヌマエビが踊り狂うことと言われています。実際、抱卵の舞の数日後にはメスエビが抱卵している姿を良く見かけるので信憑性があるでしょう。
ちょっとグロテスクな映像もありますが、その辺りは注意しつつご覧ください。
動画には抱卵前の状態も見ることができます。なかなか実物を見ていても抱卵前の状態というのは気が付かないですよね。今度、じっくり観察してみたいと思います。
では、ミナミヌマエビを繁殖させる為の環境条件について考えてみましょう。基本的な環境条件としては次の5つの項目です。
- できればミナミヌマエビの単独飼育を!
- ウィローモスなどの水草を沢山入れる
- 適度に光を当て水槽内に苔を生やす
- 冬場はヒーター加温して水温を一定に保つ
- 水質には気を遣おう
では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。
ミナミヌマエビの繁殖には単独飼育を!魚にとっては餌?
最も重要な点はミナミヌマエビを単独飼育するということです。魚にとって、ミナミヌマエビは餌という認識。特に生まれたての稚エビは小さいので小型魚にも食べられてしまいます。
混泳に関してはこちらの記事も参考にしてください。
ですから、メダカやグッピーのタンクメイトにミナミヌマエビを・・・と考えている場合はなかなか繁殖させることはできません。まずは環境を変えてあげましょう。
ミナミヌマエビを繁殖させたいなら迷わず単独飼育をお勧めします。
ヤマトヌマエビって意外と肉食だと感じたことはありませんか?気が付いたら少し弱り気味のグッピーが襲われていたなんてこともあります。
ヤマトヌマエビの苔取り能力が凄いことは確かです。しかし、知らず知らずの内にミナミヌマエビを襲っている可能性もあります。特に体の大きなヤマトヌマエビはかなり狂暴なのでできれば混泳を避けた方が良いでしょう。詳しくはこちらの記事に記載していますので、参考にしてください。
SPONSORED LINK
ミナミヌマエビの繁殖にはウィローモス!水草を沢山入れておこう!
ミナミヌマエビは雑食性のイメージがありますが、ウィローモスさえあれば特に餌を与えなくても飼育できるという印象が強いでしょう。実際、放置しているのに気が付いたら繁殖していたという方の話もよく聞きます。
繁殖水槽に必ず入っているのがウィローモス。
ウィローモス【特大カップ】
ウィローモス以外の水草でも軟らかい葉の水草ならミナミヌマエビは喜んで食べてくれます。しかし、もっとも育成が簡単なのはウィローモスでしょう。ウィローモスは陰性植物なので強い光もCO2も必要ありません。放置しておけばいつの間にか増えているというとってもお得な水草なのです。
ウィローモスマットの作り方についてはこちらの記事も参考にしてください。
ミナミヌマエビ水槽には適度な光を!水槽内にはある程度の苔も必要!
ミナミヌマエビ水槽には照明器具などを取り付けて適度な光が当たるような環境を作ってあげましょう。また、照明器具を付けずに太陽光が当たるような環境でも問題ありません。ただし、直射日光は水温に大きな影響を与えるので、薄いカーテン越しの光などが当たるように気を付けましょう。
照明に関してはこちらの記事も参考にしてください。
しかし、ミナミヌマエビ自体に光というのは直接必要がありません。レッドビーシュリンプなどの場合には色上げ効果があると言われていますが、ミナミヌマエビに色上げ効果は必要ありませんよね。
ではどうして光の当たる環境が必要なのでしょうか。その理由は次の2点。
- 水槽内の水質維持
- 稚エビの餌としての苔育成
水草は光合成をする必要があります。光合成には光が必要。ウィローモスには強い光は必要無いと言いましたが、ある程度の光があった方が良いでしょう。
水草が光合成をすることで、水草が水槽内の不要な物を栄養分として吸収し、酸素を放出します。ですから、水草と光が水質維持には必要不可欠。ですから、ミナミヌマエビの繁殖を望むなら、できる限りそういった環境を作ってあげましょう。
また、稚エビの生存率という点を考えると、ある程度苔の生えている水槽の方が良いという考えがあります。その証拠に、多くのエビ愛好家のYouTube動画を見ると、水槽の側面は苔が生えていたりしますよね。
実は、稚エビの生存率を高めるために、側面のガラス面は掃除せず、観賞用に全面だけ掃除しているということです。コケが気になるという場合にはちょっと心苦しいかもしれませんが、一部分だけでも残してあげると良いかもしれません。
ミナミヌマエビの繁殖にはヒーターのある環境を!
ミナミヌマエビは寒さに強い品種です。日本の冬にも耐えられるくらい。我が家では屋外の睡蓮鉢で飼育していたこともあったのですが、雪が解けて春になったらまた元気な姿を見せてくれました。
ですから、ミナミムマエビを室内で飼育する分にはヒーターは必要ありません。ただし、繁殖させたい場合にはヒーターのある環境が良いでしょう。
前述した通り、ミナミヌマエビは20℃前後で産卵します。ですから、ヒーターを入れていない環境の場合は春から秋頃までは繁殖する季節。しかし、ヒーターのある環境なら1年中繁殖可能となります。
ですから、できる限り冬季はヒーターを入れて飼育しましょう。ミナミヌマエビの越冬に関してはこちらの記事も参考にしてください。
ミナミヌマエビの繁殖には水質環境も大事!
ミナミヌマエビに限らず、シュリンプは水質には非常に敏感ですので、水質環境の維持が重要になってきます。しかし、ミナミヌマエビはシュリンプの中では断トツ強い品種なので、そこまで過敏になる必要はありません。
また、ミナミヌマエビはそれ程水質を悪化させることもありませんので、ミナミヌマエビの単独飼育なら数か月間放置でも問題ないでしょう。ろ過装置があるなら尚更です。
気を付けなければならないのは、水草に含まれる残留農薬。ですから、
と、安易に新しい水草を導入するのは危険。
必ず水草に残留農薬が含まれていないか否かを確認してから導入するようにしてください。
まとめ
今日は、ミナミヌマエビを繁殖させる環境ということについて紹介しました。もう一度、本記事で紹介した5つのポイントを振り返ってみましょう。
ミナミヌマエビを繁殖させる環境を作る5つのポイントはこちら。
- できればミナミヌマエビの単独飼育を!
- ウィローモスなどの水草を沢山入れる
- 適度に光を当て水槽内に苔を生やす
- 冬場はヒーター加温して水温を一定に保つ
- 水質には気を遣おう
特に気を付けたいのは混泳と水温です。単独飼育で年間を通じて20℃以上の水温で飼育していればいつの間にか繁殖しているのではないでしょうか。
繁殖に際してオスとメスの見分け方を知りたいという場合はこちらの記事を参考にしてください。
是非、ミナミヌマエビを繁殖させて、癒されてみてください。
SPONSORED LINK