お祭りと言えば金魚すくい。私も金魚すくいをやっているとついつい覗き込んでしまいます。でも、お祭りの金魚すくいで捕ってきた金魚の飼い方って意外と難しいって知ってました?
でも、金魚の飼い方って簡単そうで難しいですよね?
お祭りの金魚はすぐに死ぬイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?でも、正しい飼い方を知っていれば、殆どの金魚が死んでしまうなんてことは避けられると思います。

というわけで、今日は
お祭りで捕ってきた金魚の正しい飼い方
というテーマを取り上げてみたいと思います。実は、あまり知られていませんが、お祭りの金魚を飼育するというのは難易度が非常に高いのです。
でも、最初の1~2週間を乗り越えれば大丈夫!その最初の峠を乗り越える方法を考えてみましょう。
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お祭り金魚の飼い方で注意すべき3つのポイント!
金魚すくいって難しいですよね。あんなに難しいのに、世の中には簡単にすくってしまう人も居てびっくりです。
動画のようにこんなに沢山捕っても飼育経験の浅い人は殆ど死なせてしまうのではないかと思います。では、お祭りの金魚が何故すぐに死んでしまうのかということから考えてみましょう。私の経験から、最も大きな原因はこちらの2点ではないかと考えます。
- 過度のストレスにより弱っている
- 狭い袋の中で酸欠状態になる
お祭りの金魚は元々病気を持っているという考えもありますが、元気な金魚なら病気を発症することはありません。病気を発症するのはストレスによって弱っているからです。
金魚は人間と同じで、ストレスを受けることによってホルモンバランスを崩し、体調を崩してしまいます。金魚の卸業者から夜店の業者に身売りされ、水質変化に体はついていけず・・・
更に多くの人から追い掛け回され、水から出されたり入れられたり。体はポイで傷付けられ、挙句の果てには小さなビニール袋に入れられてかなり揺らされて輸送。小さなビニール袋なのですぐに酸欠になります。
そして、金魚すくいで捕りやすい金魚というのは、弱って動きの遅くなっている金魚達。つまり、家に持ち帰った頃には死に掛けです。というか、その時点で死んでいる金魚もいますよね。

私がもし金魚の立場だったら立ち直れません。
そう思いますよね?
その弱った状態を少しでも緩和させてあげたいものですが、その為にも次の3つのポイントを抑えた飼い方をしましょう。
- エアレーション
- 塩浴
- 餌切り
本来なら、もっともっと注意すべき点は沢山あるのですが、とりあえずお祭りで金魚すくいをする前にこれだけの知識と準備をしておけば、金魚の生存率は大幅アップ間違いなし!
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
金魚の酸欠状態を救え!エアレーションは必須!
金魚の酸欠は命に関わります。もし、金魚すくいで捕ってきた金魚が水面近くでパクパクしている状態だとすると、その金魚は酸欠状態なので非常に危険な状態であると言えます。
通常、家で飼育している金魚が水面近くでパクパクしている状況というのは殆ど見られないと思いますが、それは水中の溶存酸素量が足りているからです。
金魚はえら呼吸をしているので、水中に溶け込んだ酸素で呼吸をしています。しかし、酸素が水中に溶け込み難い状況になっていれば、水中の溶存酸素量が足りなくなります。
実は、一番危険なのが夜店から小さな袋に入れた状態で長時間放置すること。特に季節が夏場なら、水温が高くなることで元々の溶存酸素量が少なくなっていますし、溶け込み難い状況です。
そんな時は、何らかの方法で酸素を供給してあげなければなりません。

家で使用する場合は100V電源に接続してエアーポンプを使用していますが、お祭りの金魚を持って帰るときには家庭用電源は使用できませんよね。そんな時に便利なのが次の2つの方法です。
- 電池式のエアーポンプ
- 酸素を出す石(過酸化カルシウム)
どちらもホームセンターに行けば入手可能だと思いますので、お祭りに行く前に是非購入して準備しておきましょう。
酸欠状態を回避すれば、お祭りで捕ってきた金魚を家まで無事に持って帰ることができるでしょう。では、家に帰ってからはどうすれば良いのでしょうか?
金魚を迎え入れるには塩浴と餌切りをしよう!
お祭りで捕ってきた金魚を無事に持って帰れたとしても、いきなり真水の入った水槽にドボンと入れてはいけません。金魚がびっくりしてしまいます。温度や水質が全く違うところに急に入れられたら、ショック死する可能性もあります。
まずは水合わせ、温度合わせと行きたいところですが・・・
水道水ではなく5%食塩水を使用した塩浴を行いましょう。塩浴の方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
そして、暫くは金魚に餌を与えないようにします。可愛そうだからと安易に餌を与えてはいけません。食べるということは意外とエネルギーを消費する行動なので、体力が回復するまでは餌切りを行ないます。
金魚は1~2週間は餌を与えなくても大丈夫なので、せめて1週間は餌を与えないようにし、その後少しずつ与えてあげてください。
まとめ
今日はお祭りの金魚すくいで捕ってきた金魚の飼い方ということについて取り上げてみました。金魚の飼い方はとっても簡単・・・と思われ勝ちですが、実は大間違い。お祭りの金魚は難易度がかなり高いのです。
では、今日の記事をもう一度振り返ってみましょう。
まず、お祭りの金魚は基本的にかなり弱っていると認識した方が良いでしょう。その弱っている金魚を上手に育てる飼い方は、最初が肝心。

金魚を持って帰ったらすぐに次の3つを実施することで、生存率は大幅アップ間違いなしです。
- エアレーション
- 塩浴
- 餌切り
家に持ち帰るまでに酸欠で死んでしまわないように、電池式のエアーポンプなどを使用するのがおすすめです。
しかし、残念ながらどうしても命を救えない金魚がいるのも確かです。可愛そうですがしかたがありません。金魚には出来る限りのことをしてあげたいですね。
上手な飼い方をすれば、お祭りで捕ってきた金魚でも10年~15年は飼育することができます。長生きする場合は40年という記録もあるそうですよ。自分の方が先に死んでしまいそうですが・・・
金魚は頭の良い魚なので、良く懐いてくれます。とっても可愛いですので、長く付き合いたいものです。
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