少し前から金魚を飼育しているmarinさん、金魚水槽が少し寂しいと感じているようです。
よく金魚と混泳させるならコリドラスが良いって書いてあるのを見るけど、どうなんでしょうね。
marinさんの言うように、確かに金魚とコリドラスなら混泳ができそうな気がします。でも、そんな単純なことじゃないような気がするんですよね。
というわけで、今日は
金魚とコリドラスの混泳は可能なのか?
というテーマを取り上げてみたいと思います。金魚の性質、コリドラスの性質を考えて混泳が可能なのか否か、じっくり考察してみたいと思います。
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目次
金魚とコリドラスの混泳はできれば避けた方が良いってホント?
まずはこちらの映像をご覧ください。非常に仲睦まじい金魚とコリドラスの映像です。
しかし、動画の金魚は非常に大人しいですね。イメージ的には金魚の方が攻撃的だと思うのですが、この動画ではどちらかと言えばコリドラスの方が攻撃的です。とは言え、攻撃と言うよりも好奇心という感じですが。
このように、金魚とコリドラスを混泳させている方も非常に多いようです。YouTubeで動画を検索すると、多くの混泳映像があることがわかります。ですから、混泳は可能かもしれません。しかし、私の見解としては、金魚とコリドラスの混泳はできるだけ避けた方が良いと思います。その理由はこちら。
- 金魚とコリドラスは好む水質が違う
- コリドラスの餌を金魚が食べてしまう可能性が高い
- 金魚がコリドラスを攻撃する可能性が高い
では、それぞれの項目についてもう少し詳しく見ていきましょう。
金魚とコリドラスは好む水質が違うが混泳は不可能ではない?
金魚とコリドラスはそれぞれ好む水質が違います。
金魚は弱アルカリ性~中性の水質を好みます。一方、コリドラスは中性~弱酸性の水質を好みます。ですから、単純に混泳させるのは難しいということになります。
しかし、金魚に関しては好む水質は弱アルカリ性~中性と言われますが、実際は幅広い水質に対応できるので弱酸性の水質でも問題ありません。現に私も弱酸性の水質で何年も金魚を飼育しています。
調べたところによると、金魚はpH6程度でも元気に泳いでいるケースが多いようです。ですから、コリドラスの好む水質は金魚の好む水質とは違いますが、金魚の環境適正能力によって混泳は可能と言えます。
水温に関しては、金魚は熱帯魚ではありませんので、特にヒーターで加温する必要はありませんがコリドラスは熱帯魚なのでヒーター必須となります。しかし、コリドラスが快適に生活できる水温というのは、金魚も快適に生活が出来る温度なので、その点は特に問題はありません。
ですから、金魚とコリドラスの好む水質は違うので、混泳させるのはおすすめではありません。しかし、水質という面で考えた場合、コリドラスの好む水質であれば金魚との混泳は不可能ではないでしょう。
但し、底砂の汚れについては注意が必要です。金魚は大食漢で糞も多いので、糞の量が多過ぎて分解できないような場合、底砂が汚れてしまう可能性が高いですよね。コリドラスは下層域で生活するので、底砂の汚れに関しては非常に敏感です。汚れた底砂では病気になり易いので、混泳させる場合は、掃除をこまめに行ないましょう。
では、餌についてはどうでしょうか?
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コリドラスの餌が危ない!金魚との混泳は餓死に注意!!
コリドラスと言うと、どんなイメージがありますか?
そんな風に思っている方も居られるのではないでしょうか?
確かに、熱帯魚水槽では掃除屋さんという印象も強いかもしれません。しかし、残餌だけでは餌として足りないという場合が殆どです。ましてや、金魚と言えば大食漢なので餌を食べ残すということは殆ど無いでしょう。
あったらあっただけ食べますよね。満腹知らずのイメージです。ですから、コリドラスを食べ残しの処理の為に混泳させようという考えは大間違いです。コリドラスにはコリドラス用の餌が必要となります。
しかし、金魚とコリドラスを混泳させた場合、金魚には金魚の餌、コリドラスにはコリドラスの餌という風に分けたとしても、コリドラスは餓死する可能性があります。
何故なら、コリドラス用にと思って与えた餌でも金魚が食べてしまうからですね。餌を食べるスピードを考えると、コリドラスはゆっくり食事をする魚種ですが、金魚の食事はとても速いですよね。ですから、コリドラスが餌を食べる前に金魚に食べ尽くされてしまう可能性も十分に考えられます。
そうなるとコリドラスは瘦せ細り、やがて餓死してしまうことになるでしょう。しかも、被害は餌だけではありません。金魚がコリドラスを攻撃することも考えられます。
金魚は好奇心旺盛!混泳水槽ではコリドラスを攻撃するかも!?
金魚は非常に温和な魚種というイメージですが、好奇心旺盛な部分もあります。ですから、コリドラスを混泳させた場合には、その好奇心故に攻撃的な態度を取る可能性もあります。
また、金魚は意外と大きくなるので、コリドラスが食べられてしまうことも考えられます。
コリドラスが金魚の口に入るなんて考えられないかもしれませんが、実際にコリドラスが金魚に食べられたという話も聞いたことがあります。
我が家の金魚はまだ5cm程度なのですが、金魚は普通に飼っていても15cm程度には成長します。大きなものになると、20cm~30cmにまで成長することもあるそうです。そして、金魚の口って体の割には大きいですよね。ですから、体長15cmの金魚の口なら、余裕でコリドラスも食べることができるでしょう。
今は良いかもしれませんが、何年か経つと確実に混泳は不可能なサイズに成長するということですね。
まとめ
今日は、金魚とコリドラスの混泳は可能かということについて考えてみました。では、今日の話をまとめてみましょう。
結論から述べると、金魚とコリドラスの混泳は金魚が小さな内は不可能ではありませんが、金魚が成長するに従い、混泳はできなくなるでしょう。大きさが違いすぎるので、食べられてしまう危険もありますし、コリドラスにとっては非常にストレスとなるでしょう。
しかし、金魚がまだ小さいからと言っても、コリドラスとの混泳はおすすめできるものではありません。その理由は次の3つです。
- 金魚とコリドラスは好む水質が違う
- コリドラスの餌を金魚が食べてしまう可能性が高い
- 金魚がコリドラスを攻撃する可能性が高い
と言う話になりますよね。
動きの速いアカヒレなんかも良いと思います。やはり、小さいので食べられてしまいそうですが、動きが速いので逃げ切ることができるのではないかと期待します。
どちらにしても・・・
金魚は混泳よりも単独飼育の方が良いのではないでしょうか。
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