水槽内の水質を浄化する水草があるって本当?

職場の同僚marinさんが突然、水質浄化ができる水草が欲しいと言い出しました。

marin
水槽に水草を入れておくと水質浄化するって聞いたけど、本当?

ある程度は期待できると思うけど、過度な期待は禁物!

marin
濾過装置を無くすとか、そういう期待はしてないけど・・・

わかってるじゃな~い!!

marin
でも、濾過装置を取るのは無理でも、少しは水質が綺麗になるならって思ってて。

なるほど。そんな水草があるなら僕も植えてみようかな。

というわけで、今日は
 
水槽内に水質浄化作用のある水草を持ち込もう!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。アクアリウム用品を探していると、水質浄化作用のある物って意外と多いですよね。そんな中でも、今日は水草について調べてみましょう。

果たして、本当に水草に水質浄化作用はあるのでしょうか?
 

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水質浄化の仕組み

まず、水槽内の水質浄化ということについて考えてみましょう。何故水質を浄化する必要があるのかと言うと、観賞魚を飼育すると排泄物残餌によって水質が悪化するからです。水質が悪化すると、飼育している魚やエビや貝は生活できなくなってしまいますよね。

ですから、魚やエビや貝が快適に生活できるように水質を保つ必要があるのです。その為に水質を浄化する必要があります。

その為に行わなければならないのが濾過ですね。物理濾過生物濾過です。生物濾過、つまりバクテリアによる水質浄化作用についてはこちらの記事にも詳しく書いていますので、参考にしてください。

では、生物濾過はどのように水質を浄化しているのでしょうか?生物濾過による水質浄化の流れは次の通りです。

  1. 生体の排泄物や残餌がアンモニアになる(毒性が強い)
  2. アンモニアをバクテリアが亜硝酸塩に分解する(毒性が強い)
  3. 亜硝酸塩をバクテリアが硝酸塩に分解する(毒性が弱い)

 
アンモニア亜硝酸塩が多く検出されるような水槽内では生体は長く生きられませんが、それらが分解されて硝酸塩になることで、生体はある程度長生きすることができます。

marin
硝酸塩?

硝酸塩は、1個の窒素原子と3個の酸素原子からなる硝酸イオン 『NO3-』を持つ塩のことです。解り難いですね。簡単に言うと、窒素と酸素のくっついたもの・・・というイメージでしょう。

植物が生長するのに必要な成分として三要素と言われるものがあります。それが、窒素(N)、りん(P)、カリウム(K)です。

水草も植物ですから、水草の生長に窒素は欠かせない成分。つまり、水草は水槽内にある硝酸塩から栄養を摂っているという事になります。

もう少し具体的に言うと、水草は窒素を硝酸塩やアンモニウム塩の形で根から吸収します。そして、これと炭水化物からアミノ酸やタンパク質を合成します

marin
じゃぁ、水草ならどんなものでも硝酸塩を吸収するの?

実は、中にはクリプトコリネなど、一部の水草は硝酸塩を全く必要としない物もあります。(窒素が不要というわけではありません。)ですから、全ての水草が亜硝酸を吸収するとは言えないのですが、多くの水草は亜硝酸を吸収するということになります。

では、水槽内の水質浄化という目的で育成するなら、どんな水草がおすすめなのでしょうか?

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水質浄化におすすめの水草は?

水質浄化に優れているということは、生長が早く水中の硝酸塩を沢山吸収する水草ということになります。

初心者にも育て易く(CO2添加無し)、生長の早い水草はこちらです。

水質浄化に優れた水草
  • マツモ
  • カボンバ
  • ホテイアオイ
  • アマゾンフロッグピット
  • ハイグロフィラ・ポリスペルマ
  • アマゾンチドメグサ
  • ウィローモス

 
特に、マツモカボンバは金魚草と言われ、放置状態でどんどん生長する超初心者向けの水草ですね。

また、ホテイアオイやアマゾンフロッグピットなどの浮草も生長が早いので水質浄化には良いとされていますが、生長が早過ぎるので注意が必要となります。

浮草の場合、生長が早く、水面一面を埋め尽くしてしまったり、根が伸びて見苦しくなったりということがあります。ですから、適宜水草の間引きや根のトリミングをしていく必要があります。

紹介した他の水草についても同様に、トリミングを頻繁にしなければならないということを覚悟しておきましょう。
 
では、逆に水槽内の水質洗浄におすすめできない水草はどのようなものでしょうか?
 

水質浄化におすすめできない水草

先程と逆の考えで、生長が遅い水草は水中の硝酸塩を吸収する量が少ないので水質浄化という観点ではあまりおすすめできない水草ということになります。

具体的には

  • アヌビアス・ナナ
  • ミクロソリウム
  • ブセファランドラ

などです。

丈夫で育て易いのですが、生長が非常に遅いので水質浄化能力ということに関しては殆ど期待できません。個人的にはトリミングも殆どしなくて良いのでとっても好きな水草なのですが・・・
 

まとめ

今日は水槽内の水質浄化に役立つ水草というテーマについて取り上げてみました。

マツモは水質浄化してくれるから、水槽に入れておいた方が良いよ!

という話は聞いていたのですが、どうしてなのかということまでは知りませんでした。

もう一度記事を振り返ってみましょう。

水槽内で生体を飼育すると、生体の排泄物や残餌などによって水質が悪化します。その為に生物濾過をして水質悪化を防ぎます。その時に最終的に残るのが硝酸塩。

そして、水草はその硝酸塩を栄養として吸収します。つまり、水草は水槽内の硝酸塩を吸収して水質を浄化するということになります。

但し、水質浄化におすすめなのは生長の早い水草のみ。アヌビアスやミクロソリウムなどの成長の遅い水草は硝酸塩の吸収も少ないので水質浄化には向いていません。
 
水草が水質浄化すると言っても、『水草を沢山植えたから濾過装置は使わない』なんてことにはなりませんので、くれぐれも注意しましょう。

とりあえずウィローモスでモスマットでも作ることにします・・・

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