水槽の中に石を入れたい!水質が変化するってホント?

先日、水槽の中にレイアウト用の流木を入れたmarinさん。ようやく流木も沈んで落ち着いたと思ったのですが、何かまだあるみたいですね。ちなみに、流木の話はこちらの記事です。

marinさん
この前、水槽に流木を入れたじゃないですか。何かちょっと物足りないんですよね。

あんまり水槽の中にごちゃごちゃと物を入れない方が良くない?

marinさん
そうなんだけど、ちょっと石なんかを入れてみようかと・・・

あぁ、石ですか。石も色んな種類の石がありますしね。石組み水槽なんかカッコ良いですよね。

marinさん
でも、ちょっと不安なことがあるんですよ。

何ですか?

marinさん
石を水槽の中に入れたら水質が変化するって聞いたんですけど、どうなのかなって思って。

なるほど。石の種類や量にもよりますけど、結構変化するって聞きましたね。

石に含まれている成分が水槽の水の中に溶け出して水質を変化させるということは聞いたことがありますが、そこまで気にすることでもないような気がします。

というわけで、今日は
 
水槽の中に石を入れた場合の水質変化について考えよう!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。多くのアクアリスト達が水槽内に石を入れていますし、基本的に生態には害は無いと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
 

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水槽に入れた石で本当に水質の変化は見られるのか?

日本でその辺りに転がっている石は花崗岩(かこうがん)系。Wikipediaによると、「成分中にナトリウムとカリウムの含量が少ない非アルカリ岩質」ということです。花崗岩は火成岩の一種なのですが、水質を変えるようなことは殆どありません。

ですから、拾ってきた普通の石を水槽に入れても特に問題は無いようです。安心ですね。但し、何か付着しているかもしれませんので、煮沸消毒などした方が良いかもしれませんが。

一方、石灰岩や珊瑚石などは、石の中に貝殻(炭酸カルシウム成分)が含まれています。そういった石を水槽の中に入れると、水槽の水にカルシウム成分(Ca)が水中に溶け出して水質を変えることになります。これは、大きな石だけの話ではなく、底砂として使用する大磯砂でも同様です。

上記の理由により、多くの石は水質をアルカリ性に傾けることになります。グッピーを飼育する際には水質をアルカリ性に傾けた方が良いとされますので、カルシウム成分の多い石や貝殻を水槽内や濾過装置の中に入れる人も多いですね。

しかし、反対に酸性の水を好む魚種にとってはアルカリ性の水は調子を落とす原因となってしまいますので、そういう場合にはなるべく持ち込まないのが良いでしょう。大磯砂に関しては使用する前にカルシウム成分を取り除く為の酸処理が必要です。

石を水槽に入れることによって水質が変化するというのは一般に多く知られていますが、その中でも入れると水質が酸性に傾く石があるということはあまり知られていないようです。その辺りのことについて、次の章で紹介したいと思います。
 

石を入れたら水質が酸性に?

アクアリウムでレイアウト用の石と言えば、

  • 風山石
  • 龍王石
  • 溶岩石

ではないでしょうか。その中の風山石はアルカリ性ではなく水質を酸性に変化させます。風山石のこちらは姫CHの動画です。


 
私は風山石を使用していないので自分で実験することもできなかったのですが、動画では短期間で水質が酸性に変化していました。多くのブログで風山石は使用前に酸処理をする必要があると書かれていますが、こういう実験結果を見ると甚だ疑問ですね。何の為の酸処理なのでしょうか?

動画では風山石よりも、コトブキ工芸社から発売されている和彩という商品(砂利)についても実験されていました。和彩は色んな色があり、イメージ通りに水槽をレイアウトするにはとても良い素材だと思っていましたが、まさかこんなことが・・・という感じです。

ちなみに、和彩はこちらから購入できます。

飼育している魚種によっては水質で体調を落とすということはよくあることかもしれませんが、ここまで顕著に表れるとは思っていなかったので衝撃でした。アルカリ性の水質を好まない魚種に大磯砂や和彩を使用する時には注意が必要ですね。というか、商品説明として掲載して欲しい内容ですよね。
 
ところで、石によって変化するのはpHだけではありません。当然ながら、硬度にも影響があります。水の硬度というのは非常に解かり辛いのですが、自分なりに解釈してみましたので、次の章で紹介したいと思います。
 

水槽に入れた石による水質変化はpHだけじゃない?硬度って何だろう?

アクアリウムに興味を持ってから色々調べるようになると、水の硬度という言葉を良く目にするようになりますよね。でも、硬度ってどういうことなのでしょうか?水が硬いとか軟らかいとかって良くわかりません。

実は、硬度というのは水中のミネラル成分の量を表した数値なのです。具体的には

カルシウム量[mg/l]×2.5 + マグネシウム量[mg/l]×4.1

という計算式で算出されます。WHOの基準では、上記の値が60未満なら軟水、60以上120未満なら中硬水、120以上で硬水と位置付けられています。

先程、石灰石や珊瑚砂はカルシウム成分が水槽の水に溶け出すという話がありました。カルシウム成分が溶け出すということは、上記の数式を見てもわかるように硬度が上がるということになります。

marinさん
水の硬度が上がるとどうなるの?

硬度が高くなると水はアルカリ性になりますので、弱酸性を好む魚やエビにとっては住み辛い環境になるでしょう。そのまま長く放置すると、生態の調子は崩れ、死んでしまうこともあります。

また、多くの水草は硬度が高くなると育ち難いと言われています。水草が育ち難いということは、水槽内の栄養分を水草が吸収できなくなります。その結果、コケが目立つようになってくるということになりますね。

入れる石の種類で生態や水草の調子が悪くなるなんてびっくりですね。
 

まとめ

今日は、水槽に石を入れた場合に水質の変化はあるのかということについて調べてみました。もう一度記事を振り返ってみましょう。

水槽内に石を入れた場合、石の種類によっては水質が変化します。特に石灰石や珊瑚砂、大磯砂などは炭酸カルシウム成分が多く含まれているので注意が必要です。

また、他にも底砂用として販売されている商品の中には大きく水質を変化させるものがありますが、メーカーの注意事項としては特に記載がありません。ですから、ネットなどで情報を調べて判断する必要があるでしょう。

特にカルシウム成分の含まれている石については、硬度を上げる効果もあるので、弱酸性を好む生態や水草が水槽内にいる場合は良くないでしょう。コケも生えやすくなります。

通常は水槽を長く維持していると飼育水は酸性に傾いてきますので、逆にアルカリ性に傾いてきているという場合には石や砂利を見直す必要があります。酸処理をしてカルシウム成分を取り除いたり、石そのものを水槽内から取り除いて対処しましょう。

水槽のレイアウトに石を使用するのも意外と難しいのですね。

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