水槽の上にはびこるあれは何?どうやらmarinさんの水槽には油膜が張っているようです。
グッピーって意外と強いですよね。飼育するだけなら多少の水質悪化でもビクともしません。だからと言って、水槽内の油膜をそのまま放置しておくのも良くない気がしますよね。
というわけで、今日は
水槽内の油膜の影響はあるの?
というテーマを取り上げてみましょう。まず、油膜って何なのか、どうやってできるのか。そして、油膜は水質に悪影響を及ぼすことがあるのか否か。気になったので調べてみました。
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目次
水槽内の油膜の正体は???
水槽内の油膜について調べていると、面白い動画を発見しました。アクアリウムの通販と言えばチャームさんですが、そのチャームさんの動画です。短いのでちょっと見てください。
動画で紹介している商品はペットボトルとホースを繋ぐだけの物です。基本的には低床掃除用の商品ですが、工夫次第で水面に広がる油膜も取り除けるということでした。こういう動画を見ると、ちょっとした工夫で油膜が取り除けそうな気がしますよね。
ちなみに、動画内で紹介されている商品はこちらの「水換えそうじ君」です。安い商品なので、気になる方は何かのついでに買ってみても良いかもしれませんね。
さて、こんな鬱陶しい水槽内の油膜ですが、放置しておくとどのような影響があるのでしょうか?主に考えられるのが次の4つです。
- 水質が悪化する!
- 水槽内の溶存酸素量が低下する!
- 光が底まで届かずに水草が育たない!
- とにかく見た目が汚い!
見た目が汚いということに関しては、誰もが感じるところですよね。ですから、特に説明も不要だと思いますので、これ以上は語りません。(笑)
では、それ以外の3つの項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。
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油膜は水槽内の水質悪化サイン!
まず、一体何なのでしょうか?ただの油なのでしょうか?水槽内の油膜というのは、例えば冷凍赤虫などの動物性の餌から出る油分もあります。しかし、実は、それだけではありません。
油膜の原因はタンパク質。つまり、
- 食べ残しの餌
- 生体の死骸
- 糞
- 体液
などが原因です。特に気を付けなければならないのが食べ残しの餌ではないでしょうか。そのタンパク質を好むんで食べる細菌の塊(バイオフィルム)が油膜の正体だったのです。油膜と言うと油のイメージが強いのですが、実は細菌だったのです。
ここまでの情報で、既にお気付きだと思いますが、水槽内に油膜が発生しているという時点で濾過が上手く機能していないということになります。つまり、水質は悪化しているということですね。
特に水槽を立ち上げてすぐの時にはバクテリアが繁殖していないということもあり、油膜が発生し易い状況となります。今一度、濾過の強化などをした方が良いかもしれませんね。
そして、このような状況になってくると負のスパイラルの陥ってしまうかもしれません。油膜が原因で溶存酸素量が減ってしまう可能性もあります。
油膜が邪魔?水槽内の溶存酸素量に影響が・・・!
油膜が水槽内に広がると、空気と水が直接触れる面積が極端に減ってしまいます。そうなると、当然飼育水に酸素が供給され難くなりますよね。飼育水に酸素が溶け込むのは、酸素と水が触れ合うからです。
その辺りのことに関してはこちらの記事をご覧ください。
水槽内に油膜ができることで溶存酸素量が減ってしまうということはわかりました。しかし、問題はそれだけではなかったのです。
実は、前述した通り油膜というのは細菌の塊です。しかも、その細菌というのが非常に増殖速度が速いのです。つまり、どんどん増えることで、更に酸素が溶け込め難くなるのです。
酸素が行き渡らないとどうなりますか?
勿論生体にも悪影響を与えますが、それ以上に濾過バクテリアに悪影響を与えることになります。酸素が無ければバクテリアも生きられません。そうなってくると、更に水質悪化が進むことになってしまいます。
正に負のスパイラル。どこかで食い止めなければなりません。しかし、この負のスパイラルはまだまだ続きます。
光が底まで届かずに水草が育たない!
油膜が水槽一面に広がると、明らかに光量が減りますよね。水草を育てたい場合には特に光の強さというのは重要になってきます。その光が届かない。これは大問題です。
通常なら、水草が光合成をして水槽内の生体の必要な酸素を供給してくれるはずですが、光が弱くなることで、酸素の供給量も減ってしまいます。
光が届かないことで、水草の成長を促せないだけでなく、生体やバクテリアの繁殖にも悪影響を与えることになります。
これはちょっと大袈裟かもしれません。しかし、放置しておいても油膜が自然に無くなることはありませんので、一刻も早く対策を考えるべきではないでしょうか。
水槽内の油膜を除去しよう!!
水槽内の油膜を取り除く方法としては、根本的に水質改善を行う必要があります。具体的な方法としては、
- エアレーション
- こまめな水換え(回数を増やす)
- 濾過装置の見直し
- 餌の量を減らす
- 生体の数を減らす
- 生体の死骸・枯れた水草を取り除く
といったところでしょう。
最も手軽でおすすめな方法はエアレーションです。水草メインの水槽などではなかなか難しいかもしれませんが、夜間のエアレーションなどを積極的に取り入れることで、改善が見られることもあります。
前述した通り、特に顕著なのが水槽立ち上げ時の油膜です。まだバクテリアの働きが弱く、濾過が上手く働かない時には油膜が張り易いので、こまめな水換えをしましょう。
一回当たりの水換えの量を増やすのではなく、水換え頻度を増やすことがポイントです。水換えの量を増やしてしまうと、増え始めたバクテリアを捨ててしまうことになるので、悪循環となりますので注意しましょう。
しかし、一度油膜が張ると、短期で改善できるというものではありません。色々なメーカーから油膜に関する商品が発売されていますので、それらを利用するのも一つの方法ですね。
更に、折角なら油膜を食べる生体を導入してしまうという方法もあります。
- グラミー
- ブラックモーリー
- ラムズホーン
これらの生体は油膜を食べることが知られています。ラムズホーンなんかはかなり殖えるので、気軽に導入するわけにはいかないかもしれませんが、グラミーやブラックモーリー程度なら、暫くの間入れておくということも可能でしょう。
ブラックモーリーも増えるかもしれませんので、気になる方はオスを購入するのがおすすめです。
他にも、新聞紙やティッシュペーパーを水槽に浮かべて油膜を吸着させてから取り出すという方法も簡単で効果が解り易いので、やってみる価値はあると思います。自分に合った方法を選んで実戦してみてください。
まとめ
今日は水槽内に発生する油膜の影響について考えてみました。気が付いたら油膜が・・・ということも良くある話ですよね。実は私も過去には悩まされたこともありました。
しかし、油膜が与える影響という事に関しては今まで考えたことが無かったので、今回はとても良い機会だったと思います。
では、もう一度記事を振り返ってみたいと思います。
水槽内に油膜が発生するとこのような影響が考えられます。
- 水質が悪化する!
- 水槽内の溶存酸素量が低下する!
- 光が底まで届かずに水草が育たない!
- とにかく見た目が汚い!
悪影響が悪影響を呼ぶ、負のスパイラルに陥る前に早めの対策を行いましょう。油膜対策の方法としては、以下の通りです。
- エアレーション
- こまめな水換え(回数を増やす)
- 濾過装置の見直し
- 餌の量を減らす
- 生体の数を減らす
- 生体の死骸・枯れた水草を取り除く
一番のおすすめは、やはりエアレーションですが、ブラックモーリーなどの油膜を食べる生体を飼育するのも一つの方法です。
こちらのブラックモーリーは楽天市場で1匹120円でした。120円で油膜が無くなるのなら、ややこしい器具なんかを買ってるよりかなり安上がりですよね。ブラックモーリーは見た目がイマイチ・・・と言う人も多いようですが、個人的には黒くて格好良いと思います。
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