私が知り合いからグッピーを頂いた時に、エアレーションをした方が良いと言われました。何の疑問も持たずにエアレーションをしていたのですが、本当に必要なのでしょうか?
そう言われてみれば今までエアレーションの必要性って感じたことがありませんでした。強いて言うなら、夏場のシュリンプの時くらいでしょうか。夏場のエビは酸欠になりやすいと聞いたことがありましたが、それに関しても詳しいことは知りません。
というわけで、今日は
水槽にはエアレーションが必要なのか否か
ということについて考えてみたいと思います。
金魚が空気を求めて口をパクパクやってるイメージがありますが、そんな場合はエアレーションが必要っていうのはわかります。でも、実際に金魚を飼っててもそんな仕草を見たことがありません。
そう考えると、
ってことになりますが、実際はどうなのでしょうか。
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目次
水槽でエアレーションするのは何の為?
水槽内のエアレーションって見ているだけで癒されますよね。例えばこちらの動画。
空気の泡がぶわぁ~~~って出て綺麗ですよね。これに水中照明なんか付けたら最高じゃないですか。好みは別れるところでしょうけど・・・
そんなエアレーションですが、一体何の為なのでしょうか?まずはそこから整理してみたいと思います。
エアレーションは水槽内の飼育水に酸素を溶け込ませる為のものです。小学生の時は不思議に思っていましたが、実は水の中にも酸素が融け込んでいる(溶存酸素)んですね。(そんなこと知ってるって聞こえてきそうですが・・・)
そして、解り切っていることかもしれませんが、酸素は生体が生きていく為に必要な物質です。魚やエビ、貝、そして水槽内の飼育水を濾過するバクテリアにも必要です。
そうです、ここが重要ですね。水槽内で飼育している生体だけではなく、バクテリアが生活する上でも酸素が必要ということを覚えておきましょう。
バクテリアの働きについてはこちらの記事をご覧ください。
素朴な疑問が湧きませんか?
実は、酸素は水と触れ合うことで水の中に融けます。ですから、酸素と水の触れ合う面積が多い程、酸素が溶けこみ易くなるのです。
そこでエアレーションの登場!!
エアレーションで作られた泡の表面が水と衝突することにより、酸素が水中に溶け込みます。しかし、実はエアレーションをしなくても、水槽内の水には酸素が溶け込んでいます。それは、濾過装置の働きでした。
濾過装置によって水面を揺らすことで水面から酸素が溶けこむことになります。
そして、通常は濾過装置によって溶け込む酸素の量だけで、水槽内の生体が生活する酸素量は十分賄えるのです。ですから、エアレーションは補助的な物、必ずしも必要ではないのです。
では、エアレーションが必要な場合ってあるのでしょうか?
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エアレーションが必要なケース
水槽内の飼育状況によってエアレーションが必要なケースがあります。例えば、以下に示すような場合です。
- 過密水槽で酸素が足りない
- 濾過が追いつかない
- 水温が高い
- 病気治療の薬浴中
- 濾過装置が無い
- 油膜が発生している
では、もう少し詳しく見てみましょう。
過密水槽や濾過が追い付かない場合
小さな水槽で生体が多い場合、酸素供給量が追い付かないということがあります。金魚が水面でパクパクやっているような時ですね。一般には鼻上げというそうです。
このような仕草をするようになったら、酸素不足なのでエアレーションが必要です。速やかにエアレーションしてあげましょう。
過密水槽もそうなのですが、大型魚で餌の食べっぷりが凄いとか、散らかし具合が凄いとか、後は金魚などのように大食漢の場合などは濾過が追い付かなくなることがあると思います。
そんな場合は、エアレーションをすることでバクテリアが繁殖し、濾過の強化ができるでしょう。それ程期待できないかもしれませんが、やらないよりはやった方が良いですね。
水温が高い
気体が液体に溶け込む量というのは、温度によって大きく違います。例えば、水が沸騰する時に泡がブクブク出ますよね。つまり、温度が上がることで気体が溶け込めなくなっているのです。
ですから、真夏に水温が上がってきた場合、特に酸欠に弱いと言われるエビには過酷な状況となりますので、エアレーションが必要です。
病気治療の薬浴中
病気治療をする時は、薬を使って通常とは別の水槽に移して治療をすることになります。薬の説明書にも書いてある通りなのですが、治療時には濾過装置は使用できません。
つまり、水面が揺れることが無いので、酸素が水に溶け込むことができなくなります。よって、薬浴中にはエアレーションが必要です。
濾過装置が無い
濾過装置が無い場合でも水草が沢山あるような水槽の場合は光合成によって酸素が供給されるので問題がありません。
しかし、そうでない場合は先程の薬浴中と同じような状況ですので、酸素が足りなくなるでしょう。ですから、エアレーションが必要となります。
油膜が発生!そんな時にはエアレーションを!
気が付けば水面に油膜が・・・そんな経験がないでしょうか?油膜の原因は様々ですが、水質悪化の可能性も考えられますので、できれば対策を行いたいところ。
そんな油膜対策として効果的なのがエアレーションです。
油膜が発生している場合は、まずは手軽なエアレーションをしてみましょう。
油膜に関してはこちらの記事も参考にしてください。
実は、逆にエアレーションしない方が良いというケースもあります。どのような場合でしょうか。
エアレーションしない方が良いケース
私の憧れの水草水槽、いいですよね。一時期挑戦してみたのですが、なかなか時間が取れなくて思うようにできませんでした。また機会を見付けて挑戦してみたいと思います。
そんな水草水槽にはエアレーションをしない方が良いというのです。それは何故でしょうか?
水草は光合成をします。そして、水草の光合成によって水槽内には十分な酸素が供給されることになります。その光合成に必要なのがCO2(二酸化炭素)ですよね。ですから、水草を綺麗に成長させる為に多くの人はCO2の強制添加をされています。
しかし、エアレーションをすると、折角供給したCO2が外に出てしまうことになるので、意味がありません。
つまり、水草水槽にエアレーションは必要無いということになります。必要無いというより、やめた方が良いということです。
但し、光がない(夜や照明が無い)時間帯には植物は光合成をしないので、その時間帯だけエアレーションをするという人も多いようです。実際には前述したようなエアレーションが必要なケース以外はわざわざエアレーションをする必要はないでしょう。
まとめ
今日は水槽内のエアレーショにについて取り上げてみました。エアレーションって本当に必要なのか否かということですね。
結論から言うと、我が家の水槽にはエアレーションは必要無いようです。その理由は以下の項目に当てはまらないからです。
- 過密水槽で酸素が足りない
- 濾過が追いつかない
- 水温が高い
- 病気治療の薬浴中
- 濾過装置が無い
- 油膜が発生している
そして、密かに水草水槽を立ち上げたいと思っているので、尚更エアレーションの必要性を感じなくなることでしょう。
しかし、エアーカーテンのような水槽動画を見ると、とても癒されます。インテリア水槽として考えるなら、エアレーションも良い物だと思います。
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